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三鷹女子高生刺殺事件が炙り出す残虐ネット無法地帯の闇 vol.1

[週刊大衆11月4日号]

スマホやタブレットPCが普及し、インターネットに誰もが気軽にアクセスできる現代社会。
一昔前なら出会うことのない東京の女子高生と京都の男が、ネットを通じて簡単に繋がったことが悲劇を生んだ。

三鷹女子高生刺殺事件である。
事件が起きたのは、10月8日午後4時50分頃のことだった。
私立高校3年生の鈴木沙彩さん(18)が東京都三鷹市の路上で刺されて死亡。
元交際相手の池永チャールストーマス容疑者(21)が約1時間40分後に緊急逮捕されたのだ。

「一見すると接点のない二人を結びつけたのはネットでした」(警視庁担当記者)
二人が知り合ったのは、2011年の9月頃だった。
フェイスブック(自己紹介サイト)で知り合い、遠距離交際を続けていたが、昨年9月に鈴木さんが海外留学したのを機に距離を置くこととなった。
それでも帰国後に復縁を求める池永容疑者に対し、昨夏、鈴木さんの相談を受けた父親が「もう連絡をするな」と"最後通告"したことからストーカー行為が始まった。
「殺してやる」などの嫌がらせメールを鈴木さんに送るのに止まらず、今年9月27日には、池永容疑者は夜行バスで上京。
鈴木さんの自宅や利用駅の周辺で待ち伏せを始めた。

それに気づいた鈴木さんは、10月4日、高校の担任教諭にストーカー被害を相談。
担任は最寄りの杉並署に相談したが、「自宅から近い三鷹署に行ったほうがいい」とたらい回しにされ、鈴木さんは8日に親とともに三鷹署を訪れた。
同署を出た鈴木さんはそのまま登校し、途中から授業に出席したのだが、そのときにはすでに池永容疑者は鈴木さん宅に侵入。
鈴木さんが帰宅するまでの長時間、クローゼットの中で待ち伏せしていたというから常人には理解できない。

そして、その異常な状況で友人にLINE(無料通話&メール)で〈かなりストーカーじみたことしてる〉〈元カノの家の押し入れにて〉〈詰みだわ〉などとメッセージを送っていた。
「この点でもわかるように、池永容疑者は重度のネット依存症。現実との境を見失っていたように見えます」(前出・警視庁担当記者)
鈴木さんが帰宅すると、池永容疑者は刃物を持って襲いかかった。
鈴木さんは大声を上げて逃げたが、自宅前の路上で凶行に遭い、帰らぬ人となった。

鈴木さんは学業の傍ら芸能事務所に籍を置き、女優を目指していた。
実際に、これまでにはフジテレビ系の有名ドラマシリーズなどに出演。
初主演を務める映画も撮影していたという。

事件後、鈴木さんの両親は「苦しくて悲しい思いの中におります」と沈痛な思いを吐き出した。
「担任が相談した前日には、ストーカー相談のたらい回しを防ぐための改正ストーカー規制法が施行されたばかり。杉並署のたらい回し、三鷹署の消極的な対応がなければ、このような悲劇が起きなかったかもしれません」(警視庁担当記者)

杉並署のたらい回しの経緯について同署副署長に尋ねると「警視庁広報課に聞いてください」と本誌までたらい回し。
こうした警察の対応に問題はあったが、それと同様に凶悪な一面を見せたのが、ネット社会が抱える底知れぬ闇である。

池永容疑者が「自分は京都の大学生だ」と身分を偽り、二人が相手をよく知らないまま交際したきっかけがフェイスブックだったというだけではない。
池永容疑者は、鈴木さんに復縁を迫る際、「ヨリを戻さないと、(交際中に撮影した赤裸々な)画像や動画をネットにバラまくぞ」と、卑劣にも鈴木さんの"プライベート"を脅しの道具に使ったのだ。

実際、池永容疑者は、海外のファイル共有サイト『X-VIDEO』の投稿権利を7月22日に取得しており、事件直前の10月2日に画像を、同6日に動画を同サイトに投稿している。
そのうえで、殺害から逮捕されるまでの間に、犯行動機を2ちゃんねるに告白すると同時にX-VIDEOのURLを投稿。
鈴木さんのプライベートを世界に公開したのだ。
「過去に、出会い系サイトなどで女性をナンパしてはハメ撮りし、それをネットに流してトラブルになるなど、警視庁はほかにも池永容疑者には余罪があると見ています」(全国紙記者)

11月3日公開のvol.2に続く・・・。

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