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三浦雄一郎79歳「奇跡の20代ボディ」の秘密 vol.1

[週刊大衆09月24日号]

「経営の神様こと故・松下幸之助は"50、60歳は洟たれ小僧"といったそうですが、この人も同様に感じているかもしれません。なにしろ来年、80歳にして、世界最高峰のエベレスト登頂に挑戦するんですから」とスポーツジャーナリストが鼻息荒く語るのは、スキーヤーで冒険家の三浦雄一郎氏(79)のことだ。

三浦氏の父・敬三氏は、99歳でモンブランを滑り、2006年に101歳で亡くなる前年まで滑り続けた、著名な山岳スキーヤー。その遺伝子を受け継いだ雄一郎氏の冒険は64年、スキー直滑降の世界記録樹立からスタートした。その後、富士山(66年) やエベレスト(70年)での大滑降。さらに世界の七大陸の最高峰からスキーで滑降するなど、数々の記録を打ち立てている。
「標高8848メートルのエベレストには、三浦さんは70歳と75歳で2度、登頂に成功していますが、3度目となる来年の挑戦は、チベット側から登ることになりそうです」(前同)

成功すれば、間違いなく世界新記録。「最高峰に立った最高齢」として、人類の歴史に残ることだろう。7月末に、剱岳(富山県)の三浦氏のトレーニングに同行したカメラマンが語る。
「岩登りをしているときの本人は、"しんどい"とか、"もうダメだ"とか愚痴は多いんですが、なんだかんだでスイスイ登ってしまうんです。凄い人ですよ」

また、9月の初頭には、札幌の自宅から深川市まで100キロ以上の道のりを、自転車で走ったという。
「さすがに帰りは、半分ほどで車に乗り替えたそうですけどね(笑)」(長女の三浦恵美里さん)

三浦氏の次男で、リレハンメルおよび長野五輪にモーグルの選手として出場した経歴を持つ三浦豪太・医学博士によると、その驚異の身体能力はデータにも現われているという。
「腹筋や心肺能力などは、年相応に衰えていますが、骨に含まれるミネラルの量を示す"骨密度"は、かなり高い数値を示しています」

本誌記者も、そのデータを見せてもらったが、骨量が最も多い27・5歳男性を100%とするなら、雄一郎氏の骨密度は、なんと110%。同世代の男性はもちろん、20代にも負けないボディの持ち主なのだ。
そんな驚異的な肉体の秘密はどこにあるのか。本誌は、日本中を飛び回る三浦氏に電話取材を敢行した。
「実は10年間ばかり、ずいぶん、だらしない生活を送っていたんです」

意外にも、55歳で冒険活動を引退した後の10年間は運動もせず、自堕落な生活に浸っていたというのだ。
「現役時代の食生活といえば、ビールがジョッキ5杯、焼肉は3人前が当たり前。冒険をやめた後も、その調子で飲み食いしていたら、身長164センチ、体重88キロのデブになりました。医者に行けば、狭心症だ、糖尿病だと診断され、"このままいけば、人生あと3年ですね"といわれたんです」

世のオヤジ族同様、雄一郎氏もメタボと診断されたわけだが、しかし、そこから一念発起。独自の鍛錬を開始したのだという。
「私流のトレーニングは、"アンクルウエート"を使用したものです」

これは、足首に1キロの重りを巻いて歩くというもので、古い世代には"鉄ゲタ"というほうが想像しやすいかもしれない。
「さらに、リュックに10キロの荷物を入れるんです。本屋でもコンビニでも仕事の打ち合わせでも、外に出るときは荷物を背負い、足に重りを巻きつけて出掛けるんです」

慣れると足首の荷重を増やした。ついには10キロに。同じように背中の荷物も30キロへ。若い頃に立山(富山県)で歩荷として働いていた経験が役にたった。
「これで、わずか3カ月で5キロ痩せました。慣れれば誰でもできますよ。僕は減量なんてしていません。焼肉もビールも、やめたくないですから(笑)」

そして、その後もモチベーションを保つために、「目標を持とう」と思い至ったという。
「やはり僕の青春は、エベレストじゃないだろうか。ヒマラヤには家族でスキーにも行ったし、縁がある。それに当時よりも技術も装備も進歩して、老人にも登れるだろうと」のちに世間をアッといわせた、70歳(03年)および75歳(08年)でのエベレスト登頂成功は、そこから始まったのだ。

09月23日公開のvol.2に続く・・・。

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