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六本木「金属バット撲殺事件」と「芸能界の闇」 vol.1

[週刊大衆10月01日号]

「以前は人を気遣う奴でした。六本木の闇が、あいつを変えてしまったのかもしれない。とにかく、こんなことになって残念です」こう漏らすのは、大学時代、被害者とアメフト部で一緒に汗を流したという元友人だ。

9月2日午前3時40分頃、東京・六本木の中心地にある商業ビル2階のクラブ『フラワー』で、目出し帽を被った9名に金属バットのようなもので襲われた藤本亮介さん(31)は、頭蓋骨損傷に伴う失血と脳幹部損傷で亡くなった。

彼と六本木の接点は大学中退後、ガールズ焼き肉店、キャバクラなどの風俗店営業に関わったことから。
「藤本は、最初は塗装関係の営業職に就いた。だけど、会社員が性に合わず、すぐに退社し、水商売の世界へ。中央線・高円寺にあるキャバクラのボーイから始め、複数の店の社長にまでなった。そして、徐々に六本木に入り浸るようになったようです」(前同)

9月2日の事件時、店は音楽イベントが開催されており、300人近い客がいた。藤本さんはVIP席に友人の男女5人といたが、そこは個室にはなっておらず、犯行を目撃した一般客も少なからずいた。いわば"公開処刑"ともいえる惨劇だったのだが、彼が襲撃されるに至った原因は、いったい、なんだったというのか――。
取材を進めると、いまだに諸説が飛び交っている現状に行き当った。そして、その複数の説は、いずれも六本木という街の特徴といってもいい"闇"の要素を内包していたのだ。

まず囁かれているのが、カネのトラブル説だ。前出の元友人は、こう話す。
「藤本は店の開店資金などを筋のよくないところから借り入れ、返済が滞っていたこともあったと聞きました。こうしたトラブルのために一時、東京を離れ、故郷の長野に帰っていたこともあったそうです」
暴力沙汰のケンカが原因だったのでは、という話も出ている。
「藤本さんは高校からアメフトに没頭し、腕っぷしは強かった。求道者タイプで、男気にも溢れていた。中学時代はヤンチャで相当鳴らしたようですが、根は決して悪くない。でも、カッとすることはあったかな」(高円寺時代の関係者)

8月下旬、藤本さんは同じクラブ内で若い男4人とトラブルになり、その後、相手側がVIP席にいた彼に謝りに来て、その場は収まったという話もある。その件に対する"報復"ということなのか。一方、クスリが原因での"人違い説"も浮上しているという。
「08年3月、新宿の路上で会社員が5~6人の若い男に襲われ、亡くなる事件があった(未解決)。原因はクスリの売買を巡るトラブルだとも噂されています。その主犯格として元暴走族のリーダー説が出ていますが、同リーダーはフラワーにもよく出入りしていて、藤本さんと風貌が似ている。それで、間違えて報復のターゲットにされたというんです」(事情通)ただし、この説に対しては、否定する意見も多い。
「藤本は、今回の事件の1カ月ほど前にも何者かに襲われ、足などにかなりの傷を負ったらしい。人違いが2度も続くわけがないだろ?」(暴力団関係者)

そして、女を巡るトラブルに巻き込まれたのでは、とも囁かれている。
「水商売をしていれば、女が絡むトラブルはしょっちゅうある。店の子と客の色恋沙汰に端を発したもの、雇った子に変な男がついていたなんてこともある。藤本自身、未成年を雇った件で前科があると本人から聞いたことがあります」(元友人)

藤本さんが経営していた渋谷のキャバクラを訪ねたことがある人物は、彼について、こういう。
「彼、腰が低くて、ニコニコ笑って愛想がよくて、悪い感じは全然しなかったですよ。ただ、俺は藤本さんと知り合いだという、彼と同年代の後輩の紹介で一緒に行っていたから、僕に対して愛想がよくて当然だったんだろうけど」

この人物がいう"後輩"とは、『関東連合』のメンバーの一人だという。関東連合といえば、元横綱・朝青龍の引退に繋がった2010年の暴行事件の被害者として、続けて同年に起きた、歌舞伎役者・市川海老蔵に暴行した相手として、その名を知らしめた暴走族OBたちのこと。現在は組織は存在しない。
「藤本さん自体は関東連合のメンバーではないでしょう。ただし、夜の六本木に出入りするなかで、そうしたヤンチャな奴らと知り合い、彼らと交流していたことはあったようです」(前出・事情通)

藤本さんが、なんらかのトラブルに関与していたかどうかにかかわらず、彼が"六本木の闇"に引きずり込まれた印象が強く残る。そして、彼が殺害された原因が多数浮かび上がってくるのも、その闇の力が強く関与しているように思われてくるのだ。

09月25日公開のvol.2に続く・・・。

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