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政治家よ、本物の「ヤジ」はプロレスに学ぶべきだ。

2014-06-21

プチ鹿島の連載コラム 「すべてのニュースはプロレスである」

「ヤジ問題」が炎上中。

18日の東京都議会で晩婚化や晩産化の対策について質問した塩村文夏都議が、「お前が早く結婚すればいいじゃないか」「産めないのか」と男性都議からヤジを浴びたという件。

まず確認しておきたいのは、これはヤジではなくただの誹謗中傷であるということだ。もしヤジだと押し通すなら、プロレス会場に足を運んで勉強したほうがいい。

本物のヤジはとんちが効いていなければいけないと知るだろう。言われたレスラーもそのファンも、思わず唸ってしまいそうなもの。それがヤジだ。

そうでないものはただの不快な大声なだけ。ただの迷惑行為。

私の現場経験で言うと、あるレスラーのことを執拗に小馬鹿にして大声で叫んでいる客がいた。聞くに堪えない内容。でも本人はドヤ顔っぽい。そもそもその「ヤジ」がイケてないのは、ヤジを飛ばされている選手はプロレスファンなら誰でも知っている実力者だったことだ。覇気がないファイトをしていたわけではない。たまたまそのとき所属する軍団でのポジションが最下位だっただけ。むしろそんな状況をファンなら味わって観戦するもんだが、そいつはただひたすらストレートに中傷していたのだ。

結局「いいかげんやめてもらえますか。つまらない。みんな気持ち良く観戦したいんですよ」と多くの人にたしなめられていた。都議会にはそういう普通の人たちがいなかったのだろうか。

さらに、ヤジで重要なのはタイミングだ。少々ゲスいレベルでも間がよければ会場はどっと笑う。そこにいる人々が薄々感じていた代弁の役割。

今回の都議会の報道を見ていると、男性都議のヤジで議場には笑い声が広がったという。つまりあの場では似たような価値観を共有していた人が多数だったことになる。ヤジを飛ばした本人よりもその現実のほうが深刻ではないか?

とりあえずは本人特定だ。プロレスファンにとって正体暴きは大好物だからである。

メディアには「お前、平田だろ」的なヤジというかツッコミを期待する。

プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。
ブログ:http://orenobaka.com/
ツイッター:@pkashima

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