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第10回 成長戦略に"カジノ"明記も…関連株に要注意

2014-06-23

経済ジャーナリスト 須田慎一郎が徹底予想!

先週18日、カジノを中核に据えた統合型リゾート施設の開設を推進することを目的とした法案「特定複合観光施設(IR)区域整備推進法案」が、いよいよ衆院の内閣委員会で審議に入った。この法案に関しては、今国会に提出はされたものの、カジノ開設による治安悪化を懸念する公明党に配慮し、これまで審議は見送られてきた経緯がある。

とはいえ、今国会の会期末が今月22日に設定されていたこともあり、審議入りはしたが、結局は継続審議となってしまった。

もっとも、ようやく審議入りしたことで、カジノ推進派はがぜん勢いづき、秋の臨時国会での成立に大きく望みを託すこととなった。そして、こうした動きを受けて、株式マーケットではカジノ関連銘柄が、今まで以上に大きく注目を集めることになるのは必至だろう。

しかし、筆者としては、ここで大きく注意を促したい。カジノ関連銘柄に手を出すのは、慎重であるべきだ、と。

なぜなら、前述のIR法案が、秋の臨時国会で成立する見通しがまったく立っていないからだ。その最大の理由は、議員提出法案ということもあり、IR法案は法案としての体を成していないところにある。つまりIR法案は、法案としてまったくといっていいほど不完全なものなのだ。

従って、これを成立させるためには、相当な修正作業が必要になってくるはずだ。秋の臨時国会でこのIR法案が成立する確率は、ほぼゼロと見ていいだろう。むしろ、廃案になる可能性すらある。

日本にとってカジノ開設はまさに蜃気楼のようなもの、というのが筆者の素直な感想なのだ。

そうした意味で、カジノ関連の儲け話には要注意といえよう。


須田慎一郎(すだ しんいちろう) プロフィール
1961年、東京生まれ
経済ジャーナリスト。日本大学経済学部卒。経済紙の記者を経て、フリー・ジャーナリストに。「夕刊フジ」「週刊ポスト」「週刊新潮」などで執筆活動を続ける傍ら、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」、テレビ大阪「たかじん NO マネー」、ニッポン放送「あさラジ」他、テレビ、ラジオの報道番組等で活躍中。 また、平成19年から24年まで、内閣府、多重債務者対策本部有識者会議委員を務める。政界、官界、財界での豊富な人脈を基に、数々のスクープを連発している。

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