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三菱に続き住友も!「欠陥マンション」建設の闇

住宅購入は一生で一番高い買い物である。これは、一部の人を除いてほとんどの人に当てはまるだろう。購入前に、おおよその予算、場所、間取りを決め、モデルルームや展示場に通う。物件を気に入った上で、信頼できる販売元のハウスメーカーやマンションデベロッパーを見定めて購入を決めるのだ。

今までは「韓国や北朝鮮のようにマンション崩壊なんてありえない」と、考えていた日本人がほとんどではないだろうか。しかし、横浜で建物が傾くという、安全神話が崩壊してしまう事例が起こってしまった。

その舞台となったマンションが、横浜市西区の「パークスクエア三ツ沢公園」。2003年に熊谷組が施工して、住友不動産が販売した物件である。

では、なぜ傾いてしまったのだろうか? 発端は、マンション管理組合から、
「全部で5棟あるうちの1棟(65戸ほど)で、手すりがずれるトラブルが多発しているから一度調べてほしい」
と住友不動産に要請。調べたところ、建物が傾いていることが判明した。

その後、施工元の熊谷組が、
「建物と地盤を支える杭の一部が、支持層という強固な地盤に達していなかった。作業中のミスがあった」
と、欠陥工事を認めたのである。

欠陥が見つかった棟の住民の中には「夜も眠れない」という人もいて、今後の見通しに住民がみな不安を抱えている状態であることは間違いない。

住友不動産は、
「施工不良が原因だが、売り主として全責任を持って対応したい」
と述べ、住人には仮住居への引っ越しをお願いし、引っ越し代や慰謝料として一定額を支払っているという。今後の対応を管理組合と協議中だ。

昨今、立て続けにこのような事例が続いている。建物に必要な空調や下水用の穴がない部分が発見され、2月に販売中止になった三菱地所レジデンスと鹿島建設の「ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町」。そして、建設中のコンクリート柱にひび割れが発見され、再施工することになった三井不動産レジデンシャルと清水建設の「パークタワー新川崎」など、少し調べるだけでもけっこう出てくる。

「大手だから安心」
「何かあっても大手だから」
あまたの住宅購入者には、こういった考えが心の根底にあり、大手販売元が手がける物件を選んでいるだろう。これは間違いではないが、正解でないこともある。

「今回起きた不祥事の原因はいくつかあると思いますが、1つには、大手不動産会社が販売元の場合、そこから下請け、さらに孫請けへと仕事が下りていく。だから、ミスが起きても発覚するのが遅れる傾向にありますね。2つめは、現場の工事関係者は上からの意向に左右される。結果として、大規模工事の中で急かされ、ミスの確認が不十分のまま施工されてしまうんです」(不動産関係者)

大手だからこそ、行き届かない側面。そういった要因が重なり、欠陥マンションを生み出してしまったことは否定できない。

マンションを購入する際、大手だから安心という概念からは一歩引いて、もっと俯瞰した目が必要となりそうだ。

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