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【武豊】2014年上半期を終えて思うこと

人生に役立つ勝負師の作法 武豊
2014年上半期を終えて思うこと



春・最後のGⅠの「宝塚記念」が終わり、カレンダーは今週から7月。泣いても笑っても、これで2014年は半分が終わったことになります。

――えっ!? いつの間に?

こう思う人は、きっと僕だけじゃないですよね。
「年をとるに従い、一年が早く感じるようになるゾ」

20代の頃、先輩にそう言われても、「一年はどうやって過ごしても365日。早いも遅いもないでしょう」と思っていたのがうそのようです(笑)。

それでも、毎日が充実していて、気がついたら半分が終わっていたというのならいいのですが、今年は肝心の成績もいまひとつというか……自分ではまったく納得していなくて。

「いよいよ、武豊、復活ですね」
「土、日で4勝もするなんて、さすが武豊騎手です」
「リーディングも上位に上がってきました」

そんな声を聞くと恥ずかしくなります。

声をかけてくださる方は、落馬事故をきっかけに成績が低迷した時期と比較してのことでしょうが、僕の思い描くジョッキー武豊は、まだまだ、こんなものじゃありません。

JRAの年間最多勝利記録となる212勝を挙げた05年は、前半戦を終えて111勝。重賞勝利が12で、うち三つは、アドマイヤマックスで挙げた「高松宮記念」、ディープインパクトとめぐり合えた「皐月賞」と「日本ダービー」での勝ち星でした。

比較することに意味はありませんが、この連載を始めるにあたって、読者のみなさんに約束した、
「また前のように、ガンガン勝ちまくります!」

という言葉は、今のような成績のことではありません。春のGⅠで、一つも勝てないどころか、見せ場すら作れなかったのは、大きな大きな反省点です。

なぜ勝てなかったのか? ほかに戦法はなかったか?
本当にベストを尽くしたと言い切れるのか?
同じ負けでも、次につながる負けだったのか?
一つ一つ検証し、自分自身で納得してから、後半戦に臨みたいと思っています。

いよいよ今週から夏開催。すでにスタートしている函館に加え、福島と中京でもレースが始まります。

震災からの復興途上にある福島にも行きたいし、第二の故郷……相性のいい函館でもまた乗りたい。体が三つあったら、すべてに参戦したいところですが、今週末、7月5日、6日は中京競馬場が僕の闘う舞台になりました。

メインは、6日に行われるGⅢ第50回「CBC賞」(芝1200メートル)。パートナーは、得意な距離で再出発を図る角田晃一厩舎のベルカントです。

このほかにも、2歳新馬戦……池江泰郎・元調教師の初所有馬、ステイゴールド産駒のネージュドールや、ディープインパクトを父に持つデビュタント、ディープスカイの仔、モルトベーネと楽しみな馬がそろっています。

皆さん、今週末は、中京競馬で会いましょう!



■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算3500勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】2014年上半期を終えて思うこと

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