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【武豊】「1番人気が勝てない」と評判のレース

人生に役立つ勝負師の作法 武豊
「1番人気が勝てない」と評判のレース



競馬カレンダーを見ていたときのことです。

10月5日新潟競馬場第48回GⅠ「スプリンターズS」という文字が目に飛び込んできました。

――ん!? 新潟?

そういえば、今年のスプリンターズSは中山競馬場が改修工事のため、新潟でやるといっていたような。そう、そう。間違いありません。

視線がGⅠの日程を追っていきます。
・10月19日 京都競馬場第19回秋華賞
・10月26日 京都競馬場第75回菊花賞
・11月2日 東京競馬場第150回天皇賞(秋)
・11月16日京都競馬場第39回エリザベス女王杯
・11月23日 京都競馬場第31回マイルCS

ここまでは、ふんふんという感じ。あれっと思ったのは次です。
・11月30日 東京競馬場第34回ジャパンC

――何か抜けているような……。

指先に小さな棘が刺さったような、痛いような、気持ちが落ち着かないような、そんな変な気分です。その答えは次にありました。
・12月7日 中京競馬場第15回チャンピオンズC

――12月の中京でGⅠ?
――レース名がはじめてなのに、回数は15回?

記憶の回路がうまくつながるまで、すこし時間がかかってしまいました。

そうです。「ジャパンカップダート」の名称で親しまれてきたレースが、今年から、「チャンピオンズC」に変更。舞台も阪神から中京に移されることになっていたのでした。

GⅠでは珍しいことですが、これがGⅡ、GⅢ、オープン、1500万下とクラスが下がるほど頻繁に変わっています。先日も、別定戦だったレースが今年からハンデ戦に変わってということがありました。

競馬に限らず、「どうせ、いつもと同じだろう」という思い込みが、大きなミスにつながりかねません。皆さんも気をつけてください。

今週末、7月13日に行われる2つの重賞レース。

――福島競馬場のGⅢ「第50回七夕賞」(芝2000メートル)と、中京競馬場のGⅢ「第19回プロキオンS」(ダート1400メートル)も、そんなレースのひとつです。

「七夕賞」は65年に芝1800メートルのハンディキャップ重賞としてスタート。一方の「プロキオンS」は、96年に阪神競馬(ダート1400メートル)の別定重賞として始まっています。

06年以降、2つのレースは同じ日に開催されていますが、それ以前は開催日時も別。97年4月12日(阪神)、バトルラインに騎乗してプロキオンSを優勝した僕は、7月5日、マイネルブリッジをパートナーに、福島競馬場初参戦で、「七夕賞」を制覇しています。

単勝1番人気の馬が26連敗という怪記録を持ち、"日本一、1番人気が勝て
ないレース"と呼ばれる「七夕賞」。現在、1番人気の馬が5連敗中という「プロキオンS」。今年はどんなドラマが生まれるのか。皆さん、ぜひ、競馬場で確かめてください。



■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算3500勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

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