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日本VS無法韓国「太平洋クロマグロ戦争」 熾烈最前線

[週刊大衆07月21日号]

日本に留学する女子学生に「あまりにもひどいあだ名」が…

日本人が深く愛する寿司ネタの王道中の王道・マグロ。
中でも、時に1キロ当たり1万円を超える高値で取引きされ、"海の宝石"と呼ばれるのがクロマグロだ。

このクロマグロをめぐり、ある国際紛争が勃発している。
その当事者は他ならぬ、わが日本と韓国だ。

「実は、日本で今後もクロマグロが食べられるかどうかは、最大の魚場である太平洋で韓国が"無法"を止めるかどうかにかかっていると言ってもいい。現在、水面下で熾烈な"クロマグロ戦争"が起きているんです」(全国紙経済部記者)

事態が明るみに出たのは6月26日。
NHKが〈クロマグロ漁獲量の国際合意韓国に遵守要請〉というニュースを報じたのだ。

「日本の水産庁が韓国に対し、国際的に合意した漁獲量を守ってくれと要請したんです。他国へのそうした要請は異例です」(前同)

その背景には、太平洋マグロ資源の保護と利用のための国際組織『中西部太平洋まぐろ類委員会』(WCPFC)の決定があった。
同委員会内の日本、韓国、中国、台湾、米国など9か国で構成される北小委員会で、14年からメジマグロの年間漁獲高上限を02~04年の平均から各国15%削減する、という合意が昨年12月になされたのだ。

ちなみに、メジマグロとは、クロマグロの3歳以下の未成魚のことだ。

「韓国の場合、漁獲高上限は年間1220トンになりますが、しぶしぶ批准した形です。ところが韓国は合意にもかかわらず、今年に入って、すでに漁獲高上限の半分以上のメジマグロを獲っている。マグロ漁は今月にかけてピークを迎えることから、上限を超える恐れもあると、日本側が警告を発したわけです」(同)

水産庁の担当者は本誌の取材に対し、
「今回韓国に赴いたのは、上限をしっかり守ってください、と伝えるため。日本側も月々の消費・輸入データを、しっかりお見せします、という話し合いです」
と回答した。

価格の面で、メジマグロは1キロ当たり500円程度で、成魚のクロマグロとは20倍もの差がある。

「消費者が購入する際、メジマグロと表示されているケースはまずない。味も値段ほど違いがあるわけではありませんから、一般のお客さんにはまずわかりません」(卸業者)

クロマグロの親魚は300キロにもなるが、3歳未満のメジマグロは20キロ未満。
クロマグロの寿命は20~30年で、産卵可能な年齢は3歳、体重30キロを超えてからと言われているが、その時点では産卵する個体は2割程度にすぎない。
完全に産卵できるようになるのは5歳、体重も90キロを超えてからだ。

マグロの子どもであるメジマグロを獲りすぎれば、親魚=卵を産むマグロが減る。
当然、マグロの量も激減することになる。

水産庁によれば、10年の太平洋クロマグロ(親魚)の資源量は約2・6万トンと推測され、15年前の実に3分の1以下と、過去最悪の水準に減少しているという。

「実は、WCPFC北小委員会は、10年にはすでに漁獲高を規制しようとしています。ところが、9か国全会一致が原則のところ、韓国だけが強固に反対した。韓国の太平洋におけるマグロの漁獲量は日本に次ぐ2位で、その分、責任も重大なんですが、韓国が獲ったクロマグロの9割以上を日本が消費している事実から"日本人が食べすぎるからマグロが減るんだ!""そのために、韓国が割を食うのは納得できない!"と、規制を受け入れなかったんです」(全国紙農水省担当記者)

先に述べたとおり、昨年12月にようやく15%削減を受け入れた韓国だが、今後の雲行きは怪しい。

マグロ資源を守るには15%削減では焼け石に水として、日本は15年から02~04年の平均漁獲高から50%を削減するようWCPFCにすでに提案している。

「ところが、この提案にも韓国だけが反対したんです。それでも委員会側は15年からの50%削減実施に向け、今年9月までには決着をつけたい意向です。逆の言い方をすれば、そうしなければならないほどクロマグロは危機的状況にあるんです」(水産ジャーナリスト・梅崎義人氏)

最大の消費国である日本が、マグロ資源保護のために漁獲高削減を申し入れているにもかかわらず、拒否する韓国。その裏には、近年、韓国のクロマグロの漁獲高が急増している事実がある。

11年は約700トンだったが、12年以降、約2000トンと、数字がハネ上がっているのだ。

「12年以降、WCPFCの他の加盟国は自主的にクロマグロの漁獲を削減してきました。ところが、韓国だけは逆に巻き網によるクロマグロ漁を積極的に導入し、漁獲高を伸ばしてきたんです」(前出・農水省担当記者)

巻き網とは、漁船団で大きな網を円を描いて引き、魚を包囲して引き揚げる漁法。定期網、はえ縄、一本釣りといった他の漁法に比べ効率がいいとされるが、太平洋でのマグロ漁では、さまざまな海洋条件などから困難だった。

しかし、回遊魚が浮遊物に寄りつく習性を利用した人工浮魚礁(うきぎょしょう)(FAD)を使用することで、近年では、マグロ漁でも巻き網漁が可能になったのだ。

「巻き網は全体をさらうので過剰漁獲に陥りやすい。むろんメジマグロと親魚の区別は不可能だし、FADにはイルカやサメ、海亀なども寄ってきて、一緒に引き揚げられてしまう。自然保護の観点からも、韓国以外はFADの使用は自粛する傾向にあります」(前同)


"反日暴動"発生の可能性も

漁獲目的ではない動物をも陥れる"死の罠"として世界的に非難されるFADだが、近年、他国に遅れてこの漁法を導入した韓国側は「せっかく資本投下したのに止められない」という姿勢だという。

「遠洋漁業でも、韓国の漁民は、最近も操業許可証の偽造、汚物投棄で西アフリカのリベリアやシエラレオネの当局に摘発されるなど、政府が指導しても、自分の目先の利益だけ考えてしまう。倫理観が欠如しているのでは、と思わざるを得ません」(漁業関係者)

目先の利益を追うと、すべてを失いかねないところまで、現在の太平洋マグロは追い込まれている。

「実は、現在水揚げされているクロマグロは、数%を除いて全部メジマグロなんです。水産庁による調査で、01年から10年までの太平洋クロマグロの年齢別漁獲高のうち0歳魚が67・1%、1歳魚が25・5%、2歳魚が5%というデータがあり、4歳以上の成魚は、実に1・2%に過ぎない。結論をいえば、とっくにクロマグロを捕獲していい状況にはないということです」(専門紙記者)

絶滅さえ目前に迫っているクロマグロ。
その打開策はないのか?

クロマグロの養殖に成功している近畿大学によると、
「うちではすでに02年、世界で初めて完全養殖に成功しています。しかし、卵はかなりの割合で孵化(ふか)するものの、1年以上育つのは孵化したうちの1%程度で、もっと技術的に高める余地があります。一方、大量生産のためには、より広い養殖漁場が必要となりますが、漁協の協力は不可欠で、国への許可申請も5年に一度しかなく、そう簡単にはいかないんです」(近畿大学水産研究所)

養殖も即効性がないとなれば、マグロが今後も食卓に上がるためには、メジマグロの漁獲高5割削減を実現するほかないが……。

「水産庁は韓国への国際合意遵守要請と合わせ、日本の輸入業者や卸業者に対しても、韓国からの輸入を抑制するように協力を求めています。ところが韓国側は、これに"内政干渉だ!"と猛反発。日本が輸入抑制を強行すれば、漁民を中心に反日暴動が起こる可能性もあります」(前出・専門紙記者)

大事の前の道理を示されてなお、日本憎しを貫く無法・韓国。太平洋でクロマグロが泣いている……。

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