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サムスン電子「仁義なき後継者争い」の行方


サムスン電子の創業者イ・ビンチョル氏の遺産を巡り、子供たちの間で裁判沙汰の争いが起きている。韓国一の大企業サムスングループ。その創業家一族のドロドロの内情とは――。

故イ・ビンチョル氏の長男、イ・メンヒ氏は、サムスン電子の会長である三男イ・ゴンヒ氏を相手取り、サムスングループの株式など9400ウォン(約900億円)相当の資産の引き渡しを求めた。長男の言い分は「三男は父親から他人名義で財産を譲り受けていたが、これを他の兄弟には知らせず勝手に自分の名義に変えて資産を独り占めしてしまった。だからその分を返して欲しい」というもの。それに対して三男は「先代の会長が生きていた25年前に財産分割は済んでいる。いまさらそれを蒸し返すのはおかしい」と反論した。2002年2月に行われた一審で長男側は敗訴。すぐさま上告したが、今年の2月ソウル高裁は原告らの訴えを再度退けた。高裁は「長男が三男に請求したほとんどの資産は、長男の相続財産だと認定するには証拠が不足している」と判決理由を述べ、さらに「請求したうちの12万6000株ほどは相続財産であることが認定されたが、法律上の権利行使期間である10年を過ぎている」と指摘した。創業者のビンチョル氏は1987年に死去、遺言状を残さなかったため遺産を巡る争いが泥沼化したともいわれている。
 
しかし今回の騒動に限らず、サムスン一族は金銭をめぐるトラブルが後を絶たない。2008年、三男のゴンヒ氏が450億円相当もの資金を脱税し有罪判決を受け、2013年には長男の息子で、CJグループ会長のイ・ジェヨン氏も巨額の脱税事件を起こして話題をさらった。さらには、2012年2月にイ・ビンチョル氏の次女、イ・スクヒ氏が三男を相手に資産の引き渡しを求める裁判を起こしている。

韓国GDPのうち約20%はサムスングループが占めるともいわれており、その一族の資産は40兆ウォン(約4兆円)にものぼる。ちなみに、イ・ビョンチョル氏には7人の子がいるが、その中でも三男は約1兆7800億円の資産を持つ韓国1の大富豪。その三男を訴えた長男はというと、実は韓国で3番目の大富豪なのだ。

法廷で争った兄弟だが、判決が出たのち長男は訴訟代理人を通じて「家族間の和睦に最善を尽くす」とのコメントを発表。しかし、次女が起こした訴訟は現在も続いている。

韓国経済にも大きな影響力をもつサムスングループ。それだけに、創業家一族の醜い骨肉の争いに韓国国民は失望していることだろう。

サムスン電子「仁義なき後継者争い」の行方

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