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第15回 ホントに世界第2位の経済大国? 中国のあきれた建設現場

2014-07-17

歌舞伎町案内人 李小牧が暴く!日本人は知らない「中国ニュースの裏側」

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わが中国の不動産業界はここ数年、何度も「バブル崩壊寸前!」と騒がれている。確かに、世界第2位の経済大国が行き詰まったら、その影響は甚大だ。ただ世界のそんな心配をよそに、中国では都市部を中心に住宅やインフラの建設ラッシュが今も続いている。

新幹線がきめ細かく沿岸部の大都市間を結ぶようになり、地方の空港もかなり整備が進んできた。私が日本に旅立った26年前とはまるで別の国だが、その一方で我が祖国がまだまだ「張り子の虎」だとため息をつきたくなる場面に出くわすこともある。

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上の写真を見てほしい。これは、浙江省の省都・杭州市で建設現場を撮影したものだ。高架橋を造っているところだが、見た通り鉄筋が剥き出しで、だらりと垂れ下がった箇所もある。すべてが整然とした日本の建設現場では決して見ることのない、奇妙な光景だ。

中国人にはまだまだ「自分さえよければいい」という考えが根強い。だから、他人の迷惑もかえりみず道路をあちこち掘り返して、車が横転する事故も時に発生する。まともに舗装されていないから、大雨が降れば道路は泥まみれ。晴れて風が吹けば砂埃が舞い上がる。決してPM2・5だけが中国の環境汚染ではない。

日本の読者には信じられないだろうが、中国の建設現場では足場に木を使っている(日本では100%鉄製だろう)。内陸部の農村ではない。上海など沿岸部の大都会でもそうなのだ。中には、竹を使っている現場もある。

竹にこだわるのはパンダの国だから……では、もちろんない。単に素材が鉄より安いからで、経費をケチるため、安全用のネットがない高所作業の現場も多い。

これが世界第2位の経済大国の現実だ。バブルが崩壊する前に、あちこちの建設現場で崩落事故が起きないことを祈るばかりだ。

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李 小牧(リー・シャム) プロフィール
1960年8月27日
中国湖南省長沙市生まれ
バレエダンサー、文芸新聞記者、貿易会社などを経て、留学生として来日。東京モード学園に入学する。ファッションを勉強する傍ら、新宿・歌舞伎町に魅了され、「歌舞伎町案内人」として活動。ベストセラーとなった『歌舞伎町案内人』(角川書店)などを上梓し、執筆や講演活動を展開している。マスコミ登場多数。

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