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第17回 上海の「毒食肉」問題はなぜ起きたのか

2014-07-31

歌舞伎町案内人 李小牧が暴く!日本人は知らない「中国ニュースの裏側」

床に落ちた肉を当たり前のように生産ラインに戻し、古くなった肉は製造日を改ざんして再出荷——上海のアメリカ系食品加工会社のずさんな製品管理がスクープ映像で明らかになり、世界が大騒ぎしている。この会社が製造・出荷した肉で作られた製品は、ファーストフード店や日本のコンビニでも売られていた。

ただ、私に言わせれば、驚くのが遅すぎる。アメリカ系の企業だからといって、中国で作る食品には安心できない。なぜなら、衛生に対する中国人の考え方は今もかなり劣悪だからだ。

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上の写真を見てほしい。最近、中国南部にある広西チワン族自治区の区都・南寧を訪れたときに撮影した「夜市(イエシー、夜店)」の写真だ。屋台にはおいしそうな食材が並び、客はそれを自分で選んで好きな料理を作ってもらうことができる。ただ、客が食べる屋外のテーブルのそばにはゴミが山積みだ。

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こんな環境で生きていれば、大半の中国人の衛生に対する考え方はいい加減になる。自分たちの製品を買ってくれる中国人の衛生観念がいい加減だから、たとえ外国系の企業でも「まあ、いいか」と、ずさんな管理が横行することになる。

格差社会の中国では、富裕層のワガママや腐敗ぶりが批判されているが、実は主に農民が占める貧困層の「素養」もかなり問題になっている。荷車を引くロバが高速道路をゆっくり歩いたり、リサイクルのために集めたゴミを、リヤカー付き自転車に信じられないほど積み上げたり……。今回の騒ぎの背景には、中国人の「素養」の問題がある。

もちろん、わが新宿「湖南菜館」の衛生環境は、私が目を光らせているのでいつもピカピカだ。安心して来店してほしい(笑)。


李 小牧(リー・シャム) プロフィール
1960年8月27日
中国湖南省長沙市生まれ
バレエダンサー、文芸新聞記者、貿易会社などを経て、留学生として来日。東京モード学園に入学する。ファッションを勉強する傍ら、新宿・歌舞伎町に魅了され、「歌舞伎町案内人」として活動。ベストセラーとなった『歌舞伎町案内人』(角川書店)などを上梓し、執筆や講演活動を展開している。マスコミ登場多数。

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