バナナマン日村勇紀、フットボールアワー後藤輝基が「直したモノ」とは?「若手芸人は売れてから気づくんです」【「考察の鬼」平成ノブシコブシ徳井健太が見た「令和ニッポンの笑い」】(2)の画像
徳井健太(平成ノブシコブシ)

 徳井健太(41)と吉村崇(41)が2000年に結成した、お笑いコンビの平成ノブシコブシ。2人は2010年に『ピカルの定理』(フジテレビ系)で頭角を現し、たちまちお茶の間の人気者に。現在も『アメトーーク!』(テレビ朝日系)や『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)など、第一線で活躍し続けている。そんなノブコブの徳井は、鋭いお笑い芸人の考察でも知られ、芸人の悩みに答える『ゴッドタン』(テレビ東京系)「腐り芸人セラピー」は大人気企画に。また、『デイリー新潮』でもお笑いについて「考察」する連載コラムを持ち、その連載をまとめた書籍『敗北からの芸人論』(新潮社)が2月28日に刊行される。発売に際して、人気芸人たちについて改めて語った――。

(第2回/全4回)

錦鯉さん、空気階段さん、オダウエダさん……いわゆる2021年の「賞レース」で優勝した芸人さんたちについて、例えば空気階段の鈴木もぐらさん(34)は最近私生活の破天荒ぶりから「クズ芸人」として露出が増えていたり、相席スタート山添寛さん(36)も「クズ紳士」ぶりが話題になっていますが、徳井さんも「クズ芸人」のような扱われ方をしている時期がありました。もぐらさんや山添さんたちについて、どう思いますか?

「山添については、単純に品があると思うんで……これをあんまり言うとかわいそうですけど、僕はあいつは全然クズじゃないと思います。山添は単純に昔から面白かったし、NSCで1年目になったときに解散したコンビ※も、面白くてめっちゃ有名だったんですよ。(※10年に結成し、12年に解散した『ヒダリウマ』)

 まだ無名の頃に『アメトーーク!』に出ても、緊張して嚙むようなこともなかったし、クズっていうか、お金の概念が日本人の感覚と違うだけで」

―(笑)

「IT社長の感覚っていうんですかね。IT社長も別に借金するのも投資でなんとも思っていないですし。

 だから、もぐらと山添はちょっと違う。もぐらは、うーん……クズっていうのかなぁ。 “歯がない”っていうのが問題にはなってますね。山添は京都の人間っていうのもあって、品格を大事にしてきたんだと思うんですよ」

ーなるほど。

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