■『梨泰院クラス』オリジナルキャストの「素晴らしい演技」

「長家グループ会長役の香川さんは、『半沢直樹』(TBS系)で演じた大和田常務ばりに、とことん憎たらしい悪役を演じてくれそうですよね。

 ただ、名前の上がっている竹内さんと平手さんには、『梨泰院クラス』で世界的な人気俳優となったパク・ソジュンやキム・ダミのような演技力があるのか、懸念の声が『梨泰院クラス』ファンから出ていますね」(前出の制作会社関係者)

 パク・ソジュンが演じるセロイは、正義感あふれるキャラクター。新進気鋭の経営者として、さまざまなトラブル、苦難に巻き込まれながらも、決してへこたれることなく乗り越えて、前に進んでいくという役柄だ。

「セロイは、少しドライに見える面はありますが、内側には自分の信念を頑固なまでに貫く熱さを秘めている。パク・ソジュンの演技は淡々としているようで、たとえば1話でも、セロイの父が自分のせいで退職を決める、というシーンでは見るものの胸を打つ、複雑で難しい内面を抱える表情を見事に表現していました。

 パク・ソジュンは『彼女はキレイだった』や、『キム秘書はいったい、なぜ?』のような人気ドラマでも主演を務めており、韓国の国民的俳優と言われる理由がよく分かる、ルックスと存在感、そして高い演技力を兼ね備えた俳優です。竹内さんが『六本木クラス』で同じ役を演じるとなれば、どうしてもパク・ソジュンの繊細な演技と比較されてしまうでしょうね。

 また、キム・ダミが演じたヒロインのチョ・イソは、天才肌で、独特のオーラを持つキャラクター。視線の動かし方や、人と話すときの挙動、毛先が金髪というスタイリングも含めてミステリアスな存在感を非常に上手く出している。欅坂46時代には圧倒的なカリスマ性を誇った平手さんもオーラはありますが、キム・ダミ並みの演技力を発揮できるかどうかは、たしかにちょっと心配なところですね」(前同)

 新木優子がリメイク版で演じると想定される、セロイと高校時代に淡い初恋関係にあったオ・スアは、美人女優、クォン・ナラ(31)が演じている。彼女は女性アイドルグループのHELLOVENUSの元メンバーで、美しく可愛らしいルックスと演技力を持ち合わせており、女性陣の1人としてセロイの心を揺さぶる演技をしている。

 稲森いずみの役では、と目されるカン・ミンジョンは、『梨泰院クラス』ではキム・ヘウン(49)が演じた。長家グループの専務ではあるが、社員であるセロイの父にも気さくに話しかけるようなキャラクターで、長家グループ会長の非情な経営や財力でトラブルをもみ消すことを良く思っていない。

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