■「ルネッサ〜ンス」はソムリエ

 07年、「そんなの関係ねぇ!」「はい、オッパッピー!」が新語・流行語大賞のトップ10に入賞するほどの人気者となった小島よしおも、ヒロシ同様、現在、ユーチューブの世界で存在感を示している。

「早稲田大学教育学部卒の小島は、20年4月から『小島よしおのおっぱっぴー小学校』というチャンネルで、小学生向けに算数を教える動画を投稿しています。これが面白くて分かりやすいと、大好評なんです」(教育関係者)

 小島は以前から、環境問題や食育をテーマにした子ども向けのイベントや、講演に熱心だったという。

「全力で腕を振って足を踏む“そんなの関係ねぇ!”のギャグ同様、子どもたちにも全力で向き合い、知恵を絞り、汗をかく。それが子どもに伝わっているんだと思います」(ラリー氏)

 現在のチャンネル登録者数は12万6000人。今後、登録者数を増やしそうだ。

 ちなみに、小島の所属するサンミュージックは、黄色いタキシードと小粋なジョーク、「ゲッツ!」の決め台詞で、03年に大ブレイクしたダンディ坂野、ワイングラスを掲げながら「ルネッサ~ンス!」と声を上げて始まる“貴族のお漫才”で人気を博した髭男爵などの一発屋芸人が、他にもたくさん在籍している。

「お笑い界では“一発屋製造工場”とも呼ばれています(笑)」(芸能関係者)

 だが、一発でも当てた芸人の生命力、強運は並ではない。

「ダンディ坂野は、現在もマクドナルドなど大企業のCMに定期的に出演。地元・石川県での人気も根強く、ローカルCMにも多く出演する、お笑い界の“隠れたCMキング”なんです」(放送作家)

 髭男爵の山田ルイ53世は文才を発揮し、17年には一発屋芸人の今に自ら迫るノンフィクション『一発屋芸人列伝』(新潮社)を上梓。評判を呼び、『24回 編集者が選ぶジャーナリズム大賞』を受賞するなど、今や立派な作家先生に。

「ワイドショーや、情報番組のコメンテーターとしてのテレビ出演も増えていますね」(前同)

 一方、相方のひぐち君は、ネタの小道具だったワインの道へ。

「15年11月にワインエキスパートの資格を取得。20年10月には、日本ソムリエ協会の名誉ソムリエとなりました。ワインのオンラインサロン『ひぐち君の日本ワイン会』も立ち上げて、ひぐち君本人が直接、出向いて味を確かめた、全国各地のワイナリーなどの日本ワインの情報を日々、発信しており、好評を得ています」(芸能関係者)

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