■松岡修造の兄が東宝の新社長に就任

 東宝の11代社長となる実業家の松岡功氏と元宝塚歌劇団の星組男役スター・千波静の次男として生まれた松岡。中学時代からテニスプレーヤーとして頭角を現し、慶應義塾高等学校に進学するも、高校テニス界の名門校として知られていた柳川高等学校への転校を決意。父親を必死に説得し、柳川高校で推薦の枠をもらって大学に進学することを条件に転校を許可される。

「その後のプロ転向の際にも、たびたび両親に反対されたものの、松岡は何とか説得してプロテニスプレーヤーの道を歩んでいくことになります。“超”のつくおぼっちゃんでありながら、親からの援助はなく、単身アメリカでテニス修行を積み、その結果、ウインブルドンで日本人として62年ぶりのベスト8という快挙を成し遂げ、今に至ります。

 プロテニスプレーヤーの道を歩むと決めてから、実家とは絶縁状態で、兄とも疎遠になったといいます。だからこそ、“自分ひとりで生きていく”と、松岡は仕事を選ぶことなく、どんなことにも全力で取り組む姿勢なんでしょうね」(前出の夕刊紙記者)

 そんな松岡の兄・松岡宏泰氏(55)が、東宝の新社長に就任することが明らかになった。

 東宝は3月22日、島谷能成社長(70)の後任として、松岡宏泰常務が5月26日付で昇格する人事を発表。松岡宏泰氏は慶応大学法学部を卒業後、アメリカに留学し、ピッツバーグ大学院修了。1994年に東宝東和に入社という華麗な経歴を誇る。

 芸能プロ関係者は話す。

「新社長に就任することが発表された宏泰氏ですが、プロデューサーとしての実績はあまりなく、社長就任を見据えて製作畑を担当させるも、その成果はいまいちだったといいます。それゆえ、東宝社内では“アメリカ帰りのお殿様”という厳しい声もあるといいますね。誰がなっても、新たに社長に就任する人にそうした厳しい見方が出るのは致し方ない気もしますが……。

 また、長年アメリカにいましたから、良くも悪くもアメリカ式の合理主義者でもあるそう。そして、海外在住歴が長かったこともあり、兄弟仲は悪くはないようですが、修造さんと宏泰氏の交流はほとんどない、とも聞こえてきていますね」

 実家や兄と疎遠だからこそ、松岡は自身の家族を大切にしてきたと言われている。

 松岡は、1998年2月に元テレビ東京アナウンサーの田口惠美子さん(56)と結婚し、1男2女をもうけている。2017年3月には長女が宝塚音楽学校の入学試験に合格し、2019年4月に稀惺かずと(きしょう・かずと)の芸名で初舞台を踏み、女優活動に邁進している。

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