■実は栃木県でも撮影&徹底的なウチナーグチ指導

 将来の芸能界を背負うであろう実力派子役がズラリと揃う今回の『ちむどんどん』。同ドラマは、沖縄県のやんばる地域が舞台なのだが、暢子らが通う小学校は、実は栃木県にあるという。

「レトロな木造校舎が特徴的な小学校ですよね。ここは栃木県大田原市にある旧須賀川小学校だそうで、よくロケ地に使われているところです。朝ドラだと『とと姉ちゃん』でも利用されていましたし、『勇者ヨシヒコと導かれし七人』(テレビ東京系)でも使用されていたといいます」(前出のテレビ誌ライター)

 主人公の比嘉家の自宅は、セットを作り沖縄の伝統的な家屋を再現しており、海岸は沖縄県で一番きれいと言われている今帰仁村の赤墓ビーチで、1話のラストで和彦に比嘉家の兄妹たちが話しかけていたシーンを撮影していたという。また、1話の冒頭で黒島演じる暢子がシークヮーサーをもぎ取り、食べていた海岸は、うるま市の宮城島にあるアクナ浜で撮影されているという。

「赤墓ビーチもアクナ浜も穴場と言われており、那覇から行くのにはちょっと時間はかかりますが、その分抜群な景色が見られるようです。また、同ドラマでは登場人物がウチナーグチ(沖縄方言)を使用していることも特徴的で、再現度がすごいなとなっていますよね」(前同)

『ちむどんどん』でよく使われている「インチキ」という言葉の意味は、標準語とは違い「うらやましい」とかに近い使用方法で、「アキサミヨー」は、「あらまあ」といったように、驚いたときに使う言葉のようだ。

 同ドラマの方言指導の藤木勇人(61)は、米軍占領下のコザ市(現・沖縄市)の出身。2001年前期の朝ドラで国仲涼子(42)主演の『ちゅらさん』や夏菜(32)主演の2012年後期の朝ドラ、『純と愛』でも方言指導の担当を務め、キャストとしても出演している。

「沖縄が舞台の朝ドラに“皆勤賞”の藤木さんの方言指導なら、その面もバッチリですよね。SNS上でい大きな盛り上がりを見せ、さまざまな雑誌で特集が組まれたりしていた人気の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の直後で大変かもしれないが、真摯な作りこみをしている『ちむどんどん』はこれから徐々に視聴率が伸び、いずれは『カムカムエヴリバディ』を越えていくかもしれないですよ」(同)

 沖縄の美しい景色と、徹底されたウチナーグチ指導、そして盤石の子役陣でスタートした『ちむどんどん』。今後の展開が楽しみだ!

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4