■なにわ男子出演の2時間特番がまさかの大惨敗

 4月21日の19時から、日本テレビでは特番『熱血ハカセのガチ遊び』が2時間にわたって放送された。MCを伊沢拓司(27)、サブMCを羽鳥慎一(51)が務め、なにわ男子大橋和也(24)、大西流星(20)、高橋恭平(22)、長尾謙杜(26)のほか、朝日奈央(28)、もう中学生(39)などの人気タレントが多数出演した。

「しかし、世帯は4.6%、個人2.8%と、11年連続で年間個人視聴率3冠王を獲っている日テレのゴールデンとは思えない、あまりにも低い数字に終わってしまったんです。これも前の番組、つまり『news every.』が関係しているのではないか、と関係者の間で分析されているんです。

 夕方の番組がテレビ局にとって重要な役割を果たしているのはよく知られた話ですが、それは、ニュース番組というのはリアルタイムで見るもので、わざわざ録画して見る視聴者というのは基本的にはいないから。つまり、夕方のニュース番組はテレビの前に“客”を集め、ゴールデンの番組に客を流していくという機能も担っているんです。

『news every.』が20%に迫るような世帯視聴率を取るほど好調だったときは、チャンネルをそのままに日テレを見るという視聴行動につながり、その後に続くゴールデンやプライムの番組の数字も向上していた、という仕組みだったんです」(前出の民放キー局関係者)

『Nスタ』の猛追を受け、日本テレビの“勝利の方程式”が崩壊しつつあるということか。制作会社ディレクターは話す。

「これまでも『Nスタ』は堅調でしたが、ここにきて『news every.』に迫っているのは、番組をけん引する2人、井上貴博アナ(37)とホラン千秋さん(33)の人気向上が大きいのではないでしょうか。この春から井上アナは冠ラジオ番組を始めましたが、そこでの発言がたびたび話題を呼んでいます」

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