第113回 「カレーは飲み物」
アイドルだって飯を食う。男性アイドルにはカレー好きが多い。ラーメン好きとどちらが多いか、統計を取ってみたいくらいだ。カレー派の代表格には生田斗真や竹内涼真、成田凌に濱正悟なんかがいる。いずれもただイケメンというだけでなく、演技力も存分に持ち合わせ、こだわりの強そうな役者である。カレー好きあるあるだが、専門店で食べるだけに止まらず、自分でスパイスすら調合し、本格カレーの調理に走っているのも共通する。そして、その極めつけが北村匠海だ。
2020年6月発売の「BRUTUS」“CURRY for Geeks”でのインタビューによれば、カレー作りに熱中し出したのは2年ほど前から。俳優仲間の上杉柊平が自宅でスパイスから作ったカレーを出してくれ、「なにそれ⁉」と衝撃を受け、そこから自分でも作るようになったという。曰く……
「カレー作りは曲作りと同じで、独創性とアイデアが必要だと思っていて、僕の場合はレシピ通りに作るんじゃなくて、『こうやったらどうなるんだろう』って試行錯誤をするのが楽しいし、そこに自分の性格が出ると思うんですよね」。
となかなかクリエイティブだし、自己分析ができている。市販のルーから作っても、自分好みにするため、何か足したくなるのがカレーというもんだが(笑)。