■『白黒アンジャッシュ』出演で視聴者の“渡部アレルギー”も緩和か

 日本テレビはこれまで3回にわたって渡部の復帰を画策してきた。

 2020年12月3日、同年大みそか放送の『絶対に笑ってはいけない2020 大貧民GoToラスベガス24時!』(日本テレビ系)に渡部が出演することが複数の週刊誌やスポーツ紙に報じられ、これを受けて謝罪会見を行なったものの、渡部の出演パートはお蔵入りに。

 会見から3日後の同6日に『行列のできる法律相談所』(現『行列のできる相談所』)の生放送にも渡部が出演する計画があったとされるが、会見後、想像以上にクレームが殺到し、『行列』への出演も取りやめになってしまったと言われている。

 2021年3月には『週刊現代』(講談社)が、同年5月の『行列』の特番で渡部が復帰すると報じ、『行列』や『笑ってはいけない』の総合演出を務める日テレ局員のT氏も、記者の直撃に「あなたが考えている通りになると思います」とコメントしていた。

「まず日テレで復帰するとなった際、『王様のブランチ』を放送しているTBS関係者からは“復帰するならこっちだろ!”といった怒声が上がったといいます。不祥事からの復帰は“お世話になっていた番組で”というのが業界の慣例としてあり、渡部さんは『ブランチ』で約3年半もMCを務めていたわけですから、普通に考えれば『ブランチ』で復帰するのが筋です。

 にもかかわらず、『笑ってはいけない』で復帰すると報じられ、TBSサイドはこれに激怒。2020年12月の謝罪会見のタイミングで、TBS上層部は“渡部はもうTBSには出演させない”と言っていたそうで、生涯出禁になったともっぱらです」(前出の制作会社関係者)

 そんな中、『行列』で「新グルメ担当決定戦」がスタートしたのだ。

「『行列』の総合演出を務めるT氏は渡部さんとプライベートでも仲がよく、だからこそ復帰を画策してきたとされますが、昨年6月の役員人事で執行役員に昇格。より会社側の立場、経営面にも関与する立場になったんです。

 これまで以上にスポンサーに気を遣う必要も出てきたこともあり、スポンサーサイドを刺激するようなこと、チャレンジングなことはなかなかできなくなり、渡部さんが日テレの番組で復帰する可能性も潰えてしまったと言われました。

 ただ、『白黒アンジャッシュ』への復帰で渡部さんは徐々にですが視聴者からも受け入れられつつある。キー局のゴールデンの番組に出演するというのは、いまだに相当ハードルが高いでしょうが、以前よりは状況は改善しつつあると言えるでしょう。そんなタイミングでグルメ企画がスタートしたんです。やはりT氏は、渡部さんの復帰をあきらめていないのではないでしょうか」(前同)

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