立川志らく、大批判展開の日テレ『笑点』大喜利出演!ウラにあった「3人の師匠の縁」三遊亭圓楽、桂歌丸、立川談志の感涙エピソードの画像
立川志らく(画像は公式インスタグラム『tatekawashiraku』より)

「今日において落語のイメージを固定、それも悪い方に固定した犯人は『笑点』なのである。そういわざるを得ない私の心境は、まさに泣いて馬謖を斬る思いだ」

「いまの笑点はどう贔屓目に見ても若者の趣向に合わない」

 そう2000年に『全身落語家読本』(新潮社)で『笑点』(日本テレビ系)を批判していた落語家の立川志らく(58)が、今年5月15日と22日に、35年以上の落語家人生で初めて『笑点』(日本テレビ系)に出演することが明かされ、放送前から大いに注目を集めている。

「かつては“生涯、笑点に出ない”とまで言ってましたから、本当に意外です。今回は、脳梗塞のため現在リハビリ中の三遊亭円楽師匠(72)の代演として大喜利に参加するわけですが、『笑点』がスタートしたのは1966年5月15日。ちょうど“56歳の誕生日”という記念すべき回に出演する運びになりました。初代司会者が志らくさんの師匠である故・立川談志師匠であることも踏まえて、実に感慨深いものがありますね」(寄席関係者)

 これまで『全身落語家読本』を筆頭に『笑点』に否定的だった志らくは、なぜ今回出演を決めたのか? これについては5月5日の『日テレNEWS』のインタビューにて、

《本を出してしばらくたって、笑点のメンバーとたまたま新幹線が一緒になっちゃった。みんな大人だから口には出さないけど「あっ! 俺たちの悪口を言った志らくがいる」って。席が笑点のメンバー、あとスタッフ。誰も口をきいてくれない。

 そしたら円楽師匠が「俺きょう、おいしいあんパン買ってきたんだ」ってみんなに配り始めた。私がぼんやりしていたら「志らく、お前も食うかい?」ってくれたんですよ。その時に涙が出るほどうれしくて、なんて心の広い人なんだろう。心の中で笑点の悪口言ってすみませんって、ずっとそんな円楽師匠に対する感謝の気持ちがあるんで、円楽師匠がこういう状況ならば(笑点出演の)オファーを受けるべきだと思って出ることにしました》

 と話していた。

 また、5月9日のYouTubeチャンネル『志らく落語大学芸術学部』にて、「オファーが来ている」「(番組の)誕生日にオンエアだと。立川流の落語家をフィーチャーしたいと」とオファー内容について語っており、『笑点』を批判していた件についてはプロデューサーも番組スタッフも気にしていなかった、と補足していた。

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