■10万円以上の作品のほとんどが「成約済み」

「久保田が絵画を始めたのは今年の1月頃。相方・村田秀亮(42)に舞台の仕事が入り、コンビの活動が減ったことで少し時間ができたきっかけだといいます。そんな久保田の創作の源は“ストレス”。事前にイメージは固めず、そのストレスをぶつけるようにして自由に描いていくといいます。

 個展には50点以上の作品が展示されていますが、一番最初に感じる印象は“とにかくカラフルだな”ということ。明るい色を大胆かつ自由に使っていて、小さくまとまっていない躍動感あふれる作品ばかり。また、絵が描かれているのも紙だけでなく、ダンボールに描かれたダンボールアートがあったり、“和食アート”と称した日頃の食卓に並ぶご飯をアートにしたものなど、自由な発想が多く垣間見れる個展になっています。

 正直、とろサーモンの久保田にここまでの芸術センスがあったのか、と驚かされる作品のクオリティですし、1月から始めてここまでの点数を作ったことは衝撃的で、それは彼の中で何か突き抜けたものがあったのでしょう。

 平日の夕方に行きましたが、渋谷という場所柄、入場無料ということもあるのでしょうが、10代と思しきオシャレな若者から、綺麗な服装のマダムまで多くの人で賑わっていました。そして驚くべきはやはり、半数を遥かに超える作品にすでに“成約済み”の赤いシールが貼られていたことですね。作品は1円から100万円までの値がついていますが、10万円台の作品が多くあるんです。そのほとんどが成約済みでしたよ」(お笑いライター)

「森で童貞を捨てた青年の水面に映った顔」
ダンボールアートも
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