■高額作品購入者が「パネルの、キャップを被ったメガネの男性、あれは誰ですか?」

 中には戦争反対、世界平和を願う久保田の熱いメッセージがこもった作品もあるという今回の個展なのだが、前出のバラエティ番組関係者はこう話す。

「久保田さんは初日で絵が半分も売れて、興奮冷めやらぬ状態だそう。それで“今後は諸先輩を見習って、絵を描きながらヨガもやっていきたい”という発言を真剣な顔でマネージャーにしていたそうですよ。

 完全に上機嫌になっているのは間違いなく、同日にあった自身がMCを務める番組『競輪LIVE! チャリロトよしもと』(BSよしもと)では、いつもは無口な久保田さんが、明石家さんまさん(66)くらいしゃべっていた、という話ですね。さらには、競輪選手のユニフォームの色を見て“絵の具で言うとこの黄色の選手が……”など、画家目線の発言も飛び出しているそうです」

 どうやら早くも一流アーティスト気分の久保田。見事な勘違いぶりを発揮しているようにも感じるエピソードは芸人としてはさすが、と言えるものだが、“一流アーティスト気分”が久保田の勘違いでは済まないと思える話も聞こえてくるのだ。

「個展開催中のある日、個展が閉まる直前に60代の男性がふらりと絵を見に来て、けっこうな高額作品を購入したそうです。その人はお会計を済ませて外に出て行ったのですが、なぜかまた戻ってきたと。そして店員さんに“すいません、会場の外にあるパネルの、キャップを被ったメガネの男性、あれは誰ですか?”と聞いたとか。

 つまりこれは、とろサーモンの久保田さんの絵画とは知らず、作品の魅力だけで高額な作品を購入したということですよね。これはいよいよ、“画家・久保田かずのぶ”が誕生したと言えるのかもしれませんよ」

 5月15日(13時~14時)には、複製画を会場で購入した人を対象にしたサイン会も実施されるという。天下の炎上芸人が、いつの間にか未来の巨匠”への第一歩を踏み出しているようだ。

個展の入り口には久保田の大きなパネルが飾られている

会場ではオリジナルグッズも購入可能

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