木村拓哉主演テレ朝『未来への10カウント』キムタクが魅せた圧巻アクション! 見出した希望に波乱を起こす亡き妻の影の画像
※画像はテレビ朝日『未来への10カウント』公式ホームページより

 木村拓哉(49)主演のドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)は、生きることに希望を失った一人の男が母校のボクシング部コーチになることで情熱を蘇らせ人生を再生させていく青春スポーツドラマだ。5話では、ボクシング部のコーチを解任された桐沢(木村拓哉)が、生徒の危機に直面したときに見せた、大事なものを守る力強さに圧倒された。

■あの桐沢に熱い感情が芽生えた

 桐沢は、母校のボクシング部のコーチになる前は、親友の甲斐(安田顕/48)に「いつ死んでもいい、なんなら今日でもいい」と吐露するほどに生きる希望を持っていなかった。そんな桐沢が、短期間で生徒たちの信頼を得ていたのは、個々の特性を見極めて丁寧に指導していたからだろう。

 コーチを解任されたことに生徒たちはショックを隠し切れず、江戸川(櫻井海音/21)に至っては泣きながらボクシングを教えてほしいと嘆願した。生徒の前では至ってクールなふるまいをしていた桐沢だったが、本気で悔しかったのだろう。学校の駐輪場で抑えていた感情が爆発して、自分のリュックを地面に叩きつけたのだ。

 あの桐沢が激しい感情を表に出して見せたこと、感情のぶつけた先が人間ではなく自分のリュックであり地面だったことは、人の心も体も傷をつけない優しい桐沢らしいと思った。そしてこれは、ボクシングへの情熱とボクシング部の生徒に愛情が芽生えている証拠でもあり、胸が熱くなった。

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