■共通する「パワー」と「礼儀」

「“ミスターナイスガイ”と称賛されたのが、鈴木が四球の際に、捕手と審判の前を横切らずに、わざわざ後ろを通って一塁に向かう姿。人の前を通るのは失礼という感性があるんですね」

 一方の大谷は、どうか。

「さりげなくゴミを拾う姿がたびたびキャッチされるなど、礼儀正しさには定評がある。積極的に自分からコミュニケーションを取りにいくなど、チームへの溶け込み方にも相通じるものを感じますよね」(前同)

 確かに、これまでの日本人選手からは、どこか“お客さん”感も漂った。

「秋山(翔吾)やパイレーツに移るまでの筒香(嘉智)は、中継カメラに抜かれる表情にも、あまり笑顔はなく、会話も通訳頼み。自分からフランクに会話をしている様子は、あまり伝わってきませんでした」(同)

 結果が出ているか否かは大きな点だろうが、心の余裕が鈴木と大谷に共通するところだろう。

「彼らは常にダッグアウトにいて試合にも出る分、チームメイトとの距離も近い。その点でも、新しい日本人選手像を作ってくれていると感じます」(同)

 プライベートに目を向けると、現在も独身の大谷に対して、鈴木は既婚者。

 鈴木は契約交渉の席に、元アスリートでもある妻の畠山愛理さんを同席させたとも報じられている。家族の存在がクローズアップされる機会も多いMLBだけに、大谷の“お相手探し”も気になるところだ。

「MLBの選手は総じて早婚ですから、プライベートを尊重する米国と言えど、そこは大きな関心事にはなっています」(同)

 実際、昨年はスポーツ専門放送局に所属する美人リポーターのアレックス・カリーが球団関係者に、「大谷を紹介してほしい」とお願いしているという情報が現地メディアで報じられた。大谷のお相手探しにメディアも躍起だが……。

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