温暖化や乱獲、ロシア関係悪化で…イカ、ウニ、サバ、サケ、イクラも!日本の食卓から消える魚【衝撃リスト画像】の画像
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 日本の海に、異変が起きている。

「長年にわたって、イカの水揚げ日本一だった八戸港(青森県)ですが、昨年のイカの水揚げ高は前年比44%減の7842トンでした。その5年前は2万2120トンでしたから、3分の1近くまで落ち込んでいます。特に、近海で獲れるスルメイカの減少幅が大きいですね」(業界紙記者)

 東海大学海洋学部教授の山田吉彦氏は、イカの水揚げ減少について、こう解説する。

「イカは、海水の温度や塩分濃度の変化を嫌います。地球温暖化で、東北地方では集中豪雨が頻繁に発生しました。その結果、海水に急激な変化が生じて、イカの生息域が変わってしまったようです」

 イカに限らず、自然環境の変化などで、日本人の食卓から姿を消しそうな魚は多い。高級食材のウニも、その一つだ。

■赤潮で大打撃

「昨秋以降、北海道の太平洋側では赤潮が長期間発生し、ウニ漁は大打撃を受けました。襟裳岬の近くでは、ほぼ全滅したとも聞きます」(前出の業界紙記者)

 現地では、稚ウニを放流するなど手を打ったものの、状況は厳しいという。

「その生育には、最低でも4年かかります。輸入で補おうとしても、全体の45%を占めていたのはロシア産。日ロ関係の悪化で、輸入が途絶えています」(前出の山田氏)

 北海道では、特産品であるサケ、そして、そこから採れるイクラの漁獲量も落ち込んでいる。

「親潮が弱くなったことや海水温の変化が原因の一つとされ、昨年のサケの水揚げ高は、最盛期の2割まで落ち込みました。秋にピークを迎える今年のサケ漁も心配です」(漁業関係者)

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