5月23日、『FRIDAYデジタル』(講談社)が、元SMAPの木村拓哉(49)主演ドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系、以下『未来への~』)が全10話を予定していたが、6月9日放送の第9話を最終回へ繰り上げる、と報じた。
「記事の通り、全10話だったのに全9話になったのだとすれば、天下の木村拓哉さんの主演ドラマが“打ち切り”になった、ということになりますよね。第3話では、木村さんの主演ドラマでは初の世帯視聴率が9.9%(関東地区/ビデオリサーチ調べ/以下同)という1桁数字を記録してしまいました。
翌週の第4話でも9.6%と2週連続で1桁。第5話は10.6%、第6話は11.1%と復調していますが、全話平均の視聴率で2ケタを死守するために全9話にしたのでは……ともささやかれていますね」(制作会社関係者)
現在、テレビ各局は13~49歳を対象としたコア視聴率を重視しているが、『未来への~』では、世帯のみならず若い層からの支持も得られていないようだ。
「『未来への~』は、“ボクシング版の『ドラゴン桜』(TBS系)”をイメージして企画されたと噂されています。主人公である木村さんが悩みを持つ教え子を熱血指導で導き、その過程を通して主人公も生徒も成長していく姿を描く――といった内容。良いドラマなんですが、木村さんが主演としてバリバリ活躍する“キムタクドラマ”を期待する視聴者にとっては、かなり物足りない印象となっているようです。
制作サイドは、King&Princeの高橋海人さん(23)ら若年層に人気のある若手俳優を助演に迎え、従来のキムタクドラマの視聴者層のみならずより若いコア層の獲得も狙ったようですが、まさに“二兎を追う者は一兎をも得ず”の結果になっている感じですね。5月19日放送の第6話のコア視聴率は3.4%と、前週の2.7%からかなり上げてきたのですが、天下の木村拓哉さんの主演ドラマとしては寂しいと感じられるものではないでしょうか」(前同)
ただ、『未来への~』にはドラマの内容以外にも、「テレ朝木9時」枠ドラマの構造的な問題が存在しているようだ。
実は、同枠で2022年1月から放送された、嵐の松本潤(38)主演の『となりのチカラ』(テレビ朝日系)も、全話平均視聴率が9.2%という惨敗を喫しているのだ。