■「俺がこの放送局のアナウンサーを続ける限りは……」

 2018年5月の『日曜天国』では、安住アナは嗚咽しつつ「早いですね……友人とか家族の別れとはまた違いまして、後輩の別れっていうのはずーっと考えてしまいます。本当に、もう少し何かできたんじゃないかなということを10年ずっと変わらず考えています。10年経ってもまたどこかで会えるんじゃないかなっていう感じをずっと持っています」と川田さんに言及。

 TBS時代の川田さんは「ちょっと仕事のやり方が少し強めだったということもあって、孤立していた時期があった」と明かし、安住アナも同じ時期に孤立していたことから「夜中に俺のところにやってきて、“安住さん、私も孤立してしまいました”って。“安住さん、私と組みませんか?”っていうことを突然言ったんですよ」と当時を振り返った。

 しかし、安住アナは「たぶん、川田は俺に甘えに来てただけだと思うんだけど、俺は俺で“お前とのやり方は違う。お前はそのやり方で仕事が煮詰まったんじゃないか”っていうことで、少し突き放してしまった」と告白。

 続けて、「そこに対しての後悔がものすごくあって。まぁ、その後、結局彼女は自殺してしまうんだけれども、本当にその時のことを後悔しています」とし「そして川田さんのことを大事に思っていた人には申し訳なく思っています。勝手に10年経って、こんなこと言われてもと思うんだけど、本当に、どんな謝罪を持っても許されないことだと思って、俺がこの放送局のアナウンサーを続ける限りは、川田のことを考えてあげたいというふうにずっと思っているんです」と声を震わせながら語った。

「その後、安住アナは“聴くたびに思い出す”として、KOKIAさんの『ありがとう…』を紹介したんです。安住アナは仕事に厳しく、ストイックな人物で、一部のスタッフからは彼を恐れる声が上がることもありますが、一方では非常に後輩思いで川田さんのことを特に買っていたのではないでしょうか。今回の番組でリスナーからのリクエストに感謝していたのは、こういった流れがあったからですよね」(前出のワイドショー関係者)

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