■開始半年の『THE TIME,』は苦戦中だが……

 川田さんの逝去から10数年を経て、安住アナはTBSのエースアナウンサーへと成長を遂げ、今や局長待遇にまで出世。

 2021年10月からは香川照之(56)とともに朝の情報番組『THETIME,』(TBS系)のMCに就任。“局の朝の顔”としてお茶の間から親しまれている。

「ただ、視聴率は苦戦しています。スタートから半年ほどが経ちましたが世帯視聴率は4%台中盤に行くかどうかという感じ。同時間帯の『めざましテレビ』(フジテレビ系)、『ZIP!』(日本テレビ系)、『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)から約3%も差をつけられていますからね。

 そんな中にあって、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は『グッド!モーニング』に近づいてきていて、良い兆候も見られます」(制作会社関係者)

 4月14日の『THE TIME,』のコア視聴率は1.8%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。『グッド!モーニング』の1.6%を0.2ポイント上回り、民放3位になった。

「1度は上回りましたが、普段は『THE TIME,』のコアが1%後半、『グッド!モーニング』が2%前半ですからね。ただ、徐々に番組ファンを増やしていて、番組で出たワードや安住アナや香川さんの名前がツイッターでトレンド入りする日もあります。

 安住アナはフリーになれば間違いなく億単位で稼げる人気者。しかし、TBSへの愛社精神、局アナとしての矜持もあり、後輩の良い見本となるためにも、現在の厳しい数字にへこたれることなく、エースである自らが中心となって『THE TIME,』を盛り上げていこうという決意でいるのではないでしょうか」(前同)

 安住アナが局アナにこだわるのは、川田さんにその仕事ぶりを見せ続けるためなのかもしれない――。

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