伊藤健太郎「超特別扱い」復帰主演映画『冬薔薇』のネガティブシンクロも…決定的な「リアルとの違い」の画像
伊藤健太郎

 6月3日、映画『冬薔薇』が公開された。同作は、人気絶頂の20年10月にひき逃げ騒動を起こした伊藤健太郎(24)の俳優復帰作で主演を務めていること、また、阪本順治監督が伊藤のために脚本を書きおろしたこともあって、公開前から大いに注目を集めていた。

「日曜の午前中に新宿某所の映画館で鑑賞しましたが、ほぼ満席でした。内容は純文学のような作品で、ところどころに笑いどころはあったものの内容はかなり暗い。それを体現するように、劇中の天気が終始どんよりした曇り空だったのが印象的です。

 伊藤さん演じる主人公の渡口淳は実にリアリティのある若者で、クズではありつつも“自分もこういうところがあるんじゃないか”と見ていてドキッとさせられるキャラクターでした。伊藤さんの演技も実にハマっていて、復帰作としては申し分ない作品だったと思います」(映画ライター=以下同)

 阪本監督は6月6日号の『AERA』(朝日新聞出版)にて、

《伊藤君が少しでも言葉を濁したり、うそを言ったり、ごまかしたりしようとしても、33年映画監督として人を見続けてきた僕はだませない。2時間面談し、その気配はまったくなく、実直な彼となら一緒に組めると思いました。ただ、復帰するためには、彼にとって初めての役柄で、良い意味で追い込んだ方がいい。それが彼の試練になり、リスタートのきっかけになれば、と思ったんです》

 と語っており、伊藤もパンフレットにて、

《2人での話が、まるきり全部ではないですけど、エッセンスとして入っていた。自分の状況とは違うけれど淳に共感出来るところがあり、今までやってきた作品とはまた違うベクトルの思い入れがありました。一文字一文字、丁寧に読んだ記憶があります》

 とコメントしている。また、多数のメディアで淳の父親(小林薫)について「状況は全然違うけど、過去の自分と父親を思いだすところがあった」という旨のコメントをしており、現実の伊藤とシンクロしていた役だったことがわかる。

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