土佐藩出身の谷干城――明治一〇年(1877)の西南戦争の際に新政府軍の熊本鎮台司令官として、西郷隆盛率いる旧薩摩軍の猛攻から熊本城を死守した軍人として知られ、政治家に転身したあとは、明治一八年(1885)の内閣制度発足とともに初代農商務大臣になった人物だ。 しかし、彼は新政府で成し遂げた業績よりも…
土佐藩出身の谷干城――明治一〇年(1877)の西南戦争の際に新政府軍の熊本鎮台司令官として、西郷隆盛率いる旧薩摩軍の猛攻から熊本城を死守した軍人として知られ、政治家に転身したあとは、明治一八年(1885)の内閣制度発足とともに初代農商務大臣になった人物だ。 しかし、彼は新政府で成し遂げた業績よりも…