■禁断発言<ここで白状しますと、僕たちおじさん3人は料理の知識が全くないんです>

 竜星のアドリブに続き、ツッコミの声が上がるのが、料理がテーマのドラマにもかかわらず、「登場する料理がマズそう」というおそるべき指摘だ。

 記憶に新しいところでは、第9週「てびち!てびち!てびち!!」でキーアイテムとなっていたおでんが代表的、と前出のテレビ誌編集者は話す。

「料理自体がおかしいというより、雪が降る時期なのに皿に盛られたおでんから湯気が出ていなかったり、まったく煮えていない冷めている感じの出汁におでんのタネが浸かっているだけにしか見えなかったりなど、ディテール面が全く詰められておらず、リアリティがゼロかつ美味しくなさそうなんですよね。

 おでん以外でも、温かいはずの料理が常に冷めているように見えるせいでマズそうだし、食べ物のCMほどはこだわらなくても、もうちょっと魅力的に、美味しそうに撮ることができたのでは、と思ってしまいます」

『ちむどんどん』の料理について視聴者からは、「なんでだろうか、ちむどんどんの料理は冷めているように見える。わざわざ冷たくする料理もあるけれど、そうじゃなくて、冷めてる」「おでん冷めてる????」「今まで一回も出てきたお料理が美味しそうには見えないのはちょっと…なんか、全部冷めてる感ない??」といった意見が数多くSNS上に寄せられてしまっている。

 NHKドラマ・ガイド『ちむどんどん Part1』(NHK出版)には、ヒロインの黒島、脚本家の羽原大介氏、制作統括の小林大児氏、演出チーフの木村隆文氏による座談会が収録されている。

 羽原氏は〈ここで白状しますと、僕たちおじさん3人は料理の知識が全くないんです〉〈材料も調理法も分からないので、脚本に「××を××する」などと書いておいて、あとでご指導いただくんです(笑)〉と発言。

 演出チーフの木村氏は〈僕にとって料理は『美味いか、不味いか』ではなく『食べられるか、食べられないか』。そういうレベルなのに、なぜか料理にまつわる作品に縁があり、朝ドラ『ごちそうさん』の演出も担当しました〉と明かしている。

「ちょっと“オイオイ”と言いたくなる告白ですよね(笑)。本当のことであっても料理がメインとなってくるドラマなのに、言ってはいけないNG発言だったのではと。

 6月13日放送の第46回では井之脇海(26)演じる暢子の先輩シェフ・矢作がうっかりミスでオーブンの中のメイン料理をかなり焦がしてしまったんですが、オーブンから取り出した料理からは煙すらも出ていなかったですし、そもそも黒焦げになる前に匂いで気づくだろう……というツッコミの声も多く上がっていました。いくら食のことを知らなくても、制作陣はドラマ作りのプロですよね。違和感を感じなかったのでしょうか……」(前同)

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