西島秀俊「アカデミー賞受賞」なのに主演映画『首』がまさかの「お蔵入り」異常事態!監督・ビートたけし「最後の作品」の危機の画像
西島秀俊、ビートたけし

「あの西島秀俊さん(51)の主演作が、日の目を見ずに“お蔵入り”ということになりそうなんですよね……」

 肩を落としてそう語るのは、映画関係者。西島といえば、今年のアカデミー賞で主演作の『ドライブ・マイ・カー』が日本映画として初めての作品賞を含む4部門にノミネートされ、結果として見事に国際長編映画賞を受賞。

 その演技が絶賛され、世界的な評価を得た西島の作品が日の目を見ないとは、いったいどういうことなのだろうか?

「映画に主演した西島さんも世界レベルですが、監督も世界的。カンヌ国際映画祭に何度も出品し、ベネチア国際映画祭では『HANA-BI』で金獅子賞を獲得している、ビートたけしこと北野武さん(75)が監督した作品なんです。話題になるのは間違いないのに、なぜこんなことになってしまったのか……」(前同)

 この問題になっている映画のタイトルは『首』。たけしが19年に手掛けた同名の戦国時代小説が原作の実写映画に西島が主演した映画で、「北野監督が、2017年公開の映画『アウトレイジ最終章』以来4年ぶりにメガホンを握る」「情報管理が徹底されていてなかなか概要が見えないが撮影中」と、21年6月1日に『NEWSポストセブン』で報じられていた。

「戦国時代版『アウトレイジ』とでも言える内容の作品です。21年8月公開の『ドライブ・マイ・カー』が国内外で高く評価され、今年3月『アカデミー賞』で受賞したわけですから、話題としてもその時期に公開したかったのは間違いない。ただ、編集作業が遅々として進んでおらず、現在も一向に公開のメドがたっていない有様です」(前同)

 西島は、若手時代に事務所と売り出す方針の違いがあり、97~02年まで民放ドラマに出られない低迷期があった。 

 しかし、02年に北野監督の『Dolls』の主演に選ばれたことで再浮上し、そのことでたけしに恩義を感じているほか、15年公開の映画『MOZU』では役者として共演し、「僕を見出してくれた恩人。心の師匠と勝手に思っていました。その方と俳優として対峙できて、宝のような時間だった」とコメントしたこともあった。

「21年1月23日号の『サンデー毎日』(毎日新聞出版)によると、この映画は、当初は主演にハリウッド俳優の渡辺謙(62)を予定して、配給は角川映画。ネットフリックスが制作費10億円を出し、全世界で配信する予定だったといいます。たけしさんはテレビ番組から降板し、時間に余裕は作れたと思うんですが……上手くいかないものですね」(女性誌記者)

  1. 1
  2. 2
  3. 3