53歳で6度目ダービー制覇!武豊「最強ジョッキー伝説」30連発【画像】レジェンド級「天才エピソード」の画像
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 新型コロナウイルスの影響で、長きにわたって入場制限が行われていた東京競馬場で、久々に地鳴りのような歓声が鳴り響いた。

 第89回「日本ダービー」のウィナーズサークルにいたのは、本誌連載『勝負師の作法』でもおなじみ“天才ジョッキー”武豊

 週刊大衆本誌通巻4000号を記念して、JRA通算4350勝(6月5日時点)を誇る武豊騎手の数々の伝説を紹介しよう。

 今回で日本ダービーの勝利は6度目。20~50代で 勝利を収めるという偉業を成し遂げた。

 勝利ジョッキーインタビューで「感無量ですね」と語ったが、武豊騎手と長年にわたって親交のある、競馬パーソナリティの鈴木淑子氏は、このひと言に感慨を覚えたという。

「武豊騎手から感無量と聞いたのは初めてです。喜びだけでなく、デビューから35年間のすべての思いが込められているような、その言葉にグッときました」

 ダービー勝利は、実に9年ぶり。空前絶後の天才といえども、常に順風満帆だったわけではない。

 成績が下降線をたどったとしても、また、不死鳥のように蘇るのが武豊騎手の真骨頂だ。競馬ライターは、こう言う。

「02年2月、落馬で骨盤を骨折する大ケガを負いました。全治3~6か月という重傷でしたが、事故の1週間後にお見舞いに行くと、もう立ち上がっていたんです。その姿にも驚いたんですが、その後、約8週間で戦列に復帰し、タニノギムレットでダービー制覇。まさに鉄人ですよ」

 早期復帰を果たせたのは懸命なリハビリの賜物。武豊騎手は、努力をする天才でもあるのだ。

 幾度となく、武豊騎手のG1制覇のレースを実況してきた、元関西テレビの馬場鉄志アナウンサーは、武豊騎手のレース後の姿が印象的だと言う。

「とにかく研究熱心。レース後の検量室で、他の騎手に“今のレースで乗った馬は、どうだった?”と聞いて回る姿をよく見ました。もしかしたら、次は自分が乗るかもしれないと考えていたんでしょうね」(馬場氏)

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