大泉洋、NHK大河『鎌倉殿の13人』への「公開ダメ出され」も見事すぎる挽回!脚本・三谷幸喜が送った「最大級の賛辞」と信頼感の画像
大泉洋

「あまりにもあっけなさすぎる……」

 事前に告知されていたとはいえ、6月26日放送の小栗旬(39)主演NHK大河ドラマ鎌倉殿の13人』のラストシーンでそんな印象を抱いた視聴者は少なくないだろう。第1回から強烈な存在感を放ち、事実上のW主演状態だった大泉洋(49)演じる源頼朝が、ついに亡くなったのだ。関東地区の平均視聴率12.2%、個人視聴率7.6%を記録した。

「6月19日放送の第24回の時点で史実と照らし合わせると、2年後の1199年までしか生きられず、“死が間近に迫っている”とナレーションで告知されていました。今回は冒頭から自分の死ぬ夢を見たり、お餅をのどに詰まらせて死にかけたり、意味深に“鈴”の音がしたり……何度も不穏な演出をしていましたが、終わりはあまりにもあっけないものでした」(女性誌記者)

 最初こそ、自分の死期が近いことを察した頼朝は心身ともに追い詰められていたが、北条家親族の追善供養に出席した際には義時(小栗旬)に運命を受け入れた晴れやかな顔で、

「人の命は定められたもの。抗ってどうする? 甘んじて受け入れようではないか。受け入れた上で、好きに生きる。神仏にすがっておびえて過ごすのは時の無駄じゃ」

 と告げ、鎌倉御所へ帰還しようと馬を走らせる。

 ところが、従者の安達盛長(野添義弘)と穏やかに思い出話などしながら帰路に就く途中で、手の震えが止まらなくなり、目がうつろになり、そのままこと切れたように落馬。それを告げるかのように多くの登場人物が“虫の知らせ”を演出していると思われる“鈴の音”が聞こえて……というラストだった。

「今回の大泉さんの演技を、脚本を担当した三谷幸喜さん(60)は大変に絶賛していました。もともと、三谷さんは79年のNHK大河『草燃える』で頼朝(石坂浩二)が馬から落ちた回に感銘を受けて、ずっとそのシーンを書きたかったとインタビューで明かしていますね」(前同)

 6月26日に公開された『WEB ザテレビジョン』のインタビューで三谷は、

《大泉洋という俳優の魅力や力量を僕はよく知っています。大泉洋だったら僕が望んでいる頼朝像を、もしかしたらそれ以上に演じてくれるだろうと思っていました》

《最後に会ったのが去年の「紅白歌合戦」の時なので、この「」の撮影が始まってから彼とは会っていないです。でも、いつもでき上がった作品を見て、自分の意図をくみ取って演じてくれているなと感じていました。こんなに人間味があり、そして孤独な部分も含めてきちんと頼朝を演じられる俳優さんは他にいるだろうか、彼以上にこの役を演じきれる人はいなかっただろうなと思います。》

 と大泉の演技力を絶賛。

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