フジテレビのアナウンサーだった福永一茂氏(47)が、7月から系列局の岩手めんこいテレビに出向し、アナウンサー職に復帰することが6月28日に明らかになった。キー局の元アナウンサーが地方局アナウンサーに転身するのは極めて異例ということもあり、福永氏の動向は大いに注目を集めている。
福永氏は1998年にニッポン放送に入社し、スポーツアナウンサーとしてプロ野球、サッカー、競馬などのスポーツ中継の実況を担当。2006年4月にフジテレビに転籍してからも、スポーツ中継を中心に活躍し、『みんなのKEIBA』などに出演していた。
2017年7月に営業局に異動してからもアナウンサーへの復帰を希望していたこともあり、5年ぶりに系列局でアナウンサーに復帰する運びとなった。
6月29日付のスポーツ報知によると、今回の人事は「フジテレビと系列局の人材交流になるとともに、フジテレビをはじめ系列各局のアナウンサーの、新たな働き方や活躍の場を生み出せれば」という意図もあるという。
「かねてより、民放キー局では“アナウンサー余り”が深刻で、レギュラー番組がなく、週1~2回稼働すればいいという人も少なくありませんからね。特にフジテレビはそれが顕著だった。福永さんが営業に回ったのもそういった背景があったのではないでしょうか。この7月の人事で複数のアナウンサーが別部署に異動することも決まっています」(制作会社関係者)
永尾亜子アナ(28)が広報局広報宣伝部に異動することが複数のスポーツ紙で報じられたほか、内野泰輔アナ(30)はスポーツ局に異動。木下康太郎アナ(36)はアナウンス室と報道局社会部を兼務する。
「一方で、この7月の人事で秋に定年を迎える三宅正治アナ(59)と軽部真一アナ(59)が役員待遇のエグゼクティブアナウンサーに就任することも決まっています。このことに若手・中堅局員からは反発の声が上がっているんです」(前同)