■高視聴率の『ザワつく!』&『ポツンと』だが……

 テレビ朝日の早河洋会長(78)は2020年春の会見で「全階層に番組を流して楽しんでいただく」とし、今春の改編会見でも同局の取締役コンテンツ編成局長が「若年層だけでなくシニア層も重視した。全年齢層に対応するタイムテーブル」と説明していた。

 7月5日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)によると、『タモリステーション』も早河会長の肝いり企画だという。「タモリ」と冠がつくだけで安定的な数字が取れることもあり、今後も定期的に放送される見込みのようだ。

「ただ、今回は世帯もコアも悪かったわけです。また、テレ朝は他局が重視するコア視聴率をある意味で捨てているような編成をしています。『タモリステーション』の前に放送されていた、長嶋一茂さん(56)、石原良純さん(60)、高嶋ちさ子さん(53)が出演する『ザワつく!金曜日』(テレビ朝日系)もシニア層からは高い支持を集めていますが、若年層はほとんど見ていませんからね」(前出の制作会社関係者)

 テレビ朝日では2019年から2021年まで3年連続で大みそかに『ザワつく!金曜日』を放送。2021年には世帯視聴率12.1%を獲得し、大みそかに放送された民放番組の中でゴールデン帯・プライム帯のトップとなった。

「7月1日の世帯も12.0%と高かったんです。ただ、コアは2.4%ですから、いかに若年層が見ていないかがうかがえます。また、所ジョージさん(67)と林修さん(56)がMCを務める『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)も世帯は高いものの、コアがまったく取れていない番組です」(前同)

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