元「たま」の石川浩司が新曲『紀伊國屋書店のうた』を発表!の画像
石川浩司さん

 みなさんは「たま」というバンドをご存じだろうか。そう、「今日~人類がはじめて~木星についたよ~」という強烈なフレーズでお馴染みの「さよなら人類」で知られる4人組だ。

 1984年に結成された「たま」は1989年の「イカ天」こと『三宅裕司のいかすバンド天国』(TBS系)出場を機に人気が爆発し、ファーストシングル「さよなら人類/らんちう」はオリコン初登場1位、売り上げ60万枚を記録、その後紅白歌合戦に出場するなど、「日本のビートルズ」と呼ばれた伝説的なバンドだが、2003年に解散した。その後、4人はおのおのソロのアーティストとして活動中だ。

 今回新曲「紀伊國屋書店のうた」を発表したのはパーカション担当の石川浩司(62)。

石川浩司さん

 坊主頭にランニング、短パンに長靴を身にまとい、楽器に使うのは家にある鍋や桶という独特なスタイルは当時お茶の間に衝撃を与えた。その強烈なキャラクターは、ダウンタウン松本人志(58)によって「『たま』のランニング」と命名されたのは有名な話だ。

 新曲「紀伊國屋書店のうた」は、石川浩司の自伝を原作に、中2で「たま」の直撃を受けて以来30年以上一日も欠かさず「たま」のことを考え続けている漫画家・原田高夕己がコミカライズした『「たま」という船に乗っていた さよなら人類編』が、7月21日に発売されることを記念して作られた曲だ。

「たま」という船に乗っていた

■「声が大きすぎて」石川さんの声量がスゴい収録の様子

 収録は6月某日、発売元の双葉社にて収録された。観客は担当編集しかいないと思っていた石川さん。

石川さんと作画の原田さん

 しかし石川さん来社の噂を聞きつけた社内の「たま」ファンが集結、作画の原田さんも駆けつけた。石川さんは着ていたTシャツを脱ぎ捨て、正装のランニングに着替え、いよいよ収録開始。原田さんも持参してきた、夜店で売っているような見た目はチャチいが雰囲気ぴったりな鳥型の笛や鳴子を奏で、収録に参加した。

鳴り物を持って打ち合わせをする原田さんと石川さん

「声が大きすぎてレコーディングになるといつも怒られちゃうんですよ」という石川さんの言葉通り、声が大きすぎてしばしば収録は中断。

 しかし曲の終盤、石川さんの口からは、たまファンであれば誰もが知っているまさかのあの“フレーズ”も飛び出し、ちょっとしたライブの様相を呈して収録は大いに盛り上った。

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