■嫌われ者のトラブルメーカー・賢秀がいつの間にか視聴者の「癒し」に

 そうしたトラブルメーカーの賢秀を演じている竜星に対して、役柄の影響でネガティブなイメージを持ってしまった視聴者もいたようだ。

「“賢秀を演じる竜星さんのイメージまで悪くなってしまった”という声もありましたね。ですが、青春・恋愛編では宮沢氷魚さん(28)演じる青柳和彦が婚約者で飯豊まりえさん(24)演じる大野愛からヒロイン・暢子に心変わりするといったドロドロ展開が続き、ここにきて、いつも“おバカ”でノーテンキ、朗らかな賢秀が“癒し”になっている視聴者も増えてきているようです。

 これまでの竜星さんの熱演が奏功しだし、本来どうしようもない役柄の賢秀が、フラストレーションがたまるドラマの展開の中で“和ませキャラ”として定着しつつある。特に、賢秀が初対面の女性に一目惚れして、瞬く間に失恋に至り、ショックを受ける流れについては“最近、癒しのニーニー”とか、“賢秀の失恋が秒殺で笑”といった、ニーニーのキャラを楽しんでいる意見が目立ってきています」(前出のテレビ誌編集者)

 そんななかの7月14日、NHK『土曜スタジオパーク』に出演した仲間由紀恵は、撮影現場での竜星について「すごく明るくて、カメラが回っていないところとかスタジオの前室って言われる、みんな待っているところで、ノリノリのテンションでやってくる」と、いつも現場を和やかにしてくれると語っていた。

「賢秀を地で行くような竜星さん。明るい振る舞いで共演者やスタッフを笑わせている姿が目に浮かびますよね。散々悪評を言われましたが、今回の賢秀、ニーニー役はハマり役だったのではないでしょうか。

 あまりにもクズすぎるキャラで、一時は竜星さんのイメージまで急降下。一部視聴者からは超嫌われ者にまでなってしまいましたが、いっさいブレることなくいつも明るく元気でおバカな賢秀を演じ続けてきたことで、ここにきて“和ませキャラ”として奇跡のV字回復。そして、それにともない演じる竜星さんの役者人気も沸騰しているそうですよ。竜星さんのもとには出演オファーが殺到しているといい、実は次回作もすでに決まっているといいます。

 それは、2023年1月期、フジテレビ系の水曜日22時枠の連続ドラマでの主演だという話ですね」(制作会社関係者)

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