■「テレビ朝日開局60周年記念作」も“大爆死”

 1シーズンで24時間を描く世界的ヒットとなったアメリカ発のドラマシリーズ『24』の日本版『24 JAPAN』が、2020年10月から2クール全24話で放送された。

 主演の唐沢寿明(59)をはじめ、仲間由紀恵(42)、木村多江(51)、栗山千明(37)、池内博之(45)など、豪華俳優陣が出演。テレビ朝日開局60周年記念作ということもあり、局を挙げて盛り上げていた。

「しかし、世帯視聴率は4%台を推移し、最終回も5.9%という厳しい結果に終わってしまいました。“テレ朝が社運をかけたドラマは大爆死してしまう”という説がささやかれますが、それが立証されるかのように、『24』も、そして『六本木クラス』も、今のところ結果を残せていません。

『六本木クラス』には成功する可能性ももちろんあったはずです。ただ、それ以上に失敗する要素も多々あった。本家の『梨泰院クラス』は何よりお金のかけ方が違いますし、全16話で1話70分と、ストーリーやキャラクターをしっかりと描くことができます。

 また、最初から海外市場を意識していたということもあり、LGBTや心の病、国籍の問題など、踏み込んだ内容をしっかりと描き、だからこそ面白かったわけです。一方の『六本木クラス』はコンプライアンスを意識しすぎるあまり、物語の要になり得る要素やシーンが、消されたり改変されているんです」(前出の制作会社関係者)

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