■佐久間Pが手掛けたイベントの売り上げは1億円以上

 テレビ東京プロデューサーだった佐久間氏は、退社後も『ゴッドタン』や『あちこちオードリー』など、同局の番組を手掛けている。

「2020年10月に『あちこちオードリー』のオンラインライブが行なわれましたが、チケット売り上げは、1億円以上になったといいますからね。これだけのヒットやブームを生み出せる人材が退社したというのも、テレ東にとっては非常に痛手だったのではないでしょうか」(前出の広告代理店関係者)

 そんな窮地のテレビ東京が、どのような方針転換をしようとしているのだろうか――。

「それが“ジャニーズ戦略”なんです。テレ東上層部は“アニメがダメならジャニーズしかない”となっているようで、ジャニーズタレントが出演する番組を増やそうとしているそうなんです」(前同)

■5月にはKAT-TUN上田竜也の冠番組も放送

 テレビ東京では、毎年夏にTOKIO国分太一(47)がMCを務め、ジャニーズのグループが多数出演する音楽特番『テレ東音楽祭』(公式サイト)を放送している。

 また、国分が出演する『男子ごはん』、松岡昌宏(45)の『二軒目どうする?〜ツマミのハナシ〜』、元V6井ノ原快彦(46)の『出没!アド街ック天国』のほか、A.B.C-Zの『ABChanZOO』などが放送されているほか、今年1月から4月まで、なにわ男子大橋和也(24)とシソンヌ長谷川忍(43)が出演し、佐久間氏が手掛けたグルメ番組『黄金の定食』も好評を博した。

 今クールでは、ジャニーズWEST重岡大毅(29)が主演を務める『雪女と蟹を食う』やHey!Say!JUMP高木雄也(32)が出演する『ザ・タクシー飯店』と、ジャニーズタレントが出演するドラマも複数放送している。

「5月28日にはKAT-TUN上田竜也さん(38)の冠番組『見た目で絶対決めつけないTV』(公式サイト)の放送もありましたからね。同番組は、“ルッキズム問題”を扱ったなかなか踏み込んだ特番だったのですが、そうした番組のMCがジャニーズ、しかも上田さんというのはこれまではイメージがなかったですよね。

 ただ、テレ東としては上田さんではなく、櫻井翔さん(40)のようなアカデミックでかつ数字を持っているジャニーズタレントを使いたかった、というのが本音なのではと。しかし、ジャニーズ事務所としても“いきなり櫻井は出せませんよ”ということで、白羽の矢が立ったのが上田さんだったのかもしれませんね。

 テレ東はジャニーズ事務所と良い関係を築きたい。一方のジャニーズは嵐のような超売れっ子だけではなく、新たなジャンルを模索しているタレントを売り込むチャンスであるとも言えます」(前出の広告代理店関係者)

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