平日昼のワイドショーの視聴率争いが激化している。
長らく宮根誠司(59)がMCを務める『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ制作、日本テレビ系)の一強状態が続いており、2009年から2018年まで9年連続で平日昼の同時間帯の通期平均視聴率1位を獲得。競争が激しいワイドショー戦線の中で不動の人気を誇る番組だった。
しかし、ここ最近はフリーアナウンサーの石井亮次(45)がMCを務める『ゴゴスマ〜GO GO!Smile!〜』(CBC制作、TBS系)が台頭。同番組と『ミヤネ屋』の世帯視聴率は拮抗しており、両者はがっぷり四つに組み合うライバル関係になっていた。
「『ミヤネ屋』を猛追していた『ゴゴスマ』がさらに『ミヤネ屋』に肉薄したのは、『4630万円誤送金』事件を、ある意味、異常な執念で報じてからですよね」(制作会社関係者)
■「4630万円誤送金騒動」が『ゴゴスマ』の追い風に
山口県阿武町が誤って振り込んだ給付金4630万円の一部を使用した疑いで、電子計算機使用詐欺容疑で同町の田口翔被告(24)が5月18日に逮捕された。
8月1日には田口被告が拘留されていた山口南署から保釈。田口被告が人気YouTuberのヒカル(31)の関係する会社で雇用されることも明らかになり、あらためて注目を集めているが、事件当時、『ゴゴスマ』では放送時間の多くを割いて同騒動を伝えていた。
「各ワイドショーが長尺で報じていましたが、特に注力していたのが『ゴゴスマ』でした。石井アナが興奮した感じで言う“これ、税金ですよ”や“なぜ返さないのか”といった言葉が共感を呼びました。
税金や給付金は、ほとんどの国民に関わるトピックで、政治や行政に不信感を持つ視聴者の多くが関心を抱き、この事件に大いなる疑問を持っていましたからね。そういった視聴者がこぞって『ゴゴスマ』を見たことで、視聴率が上昇。『ミヤネ屋』と並ぶ、日によっては逆転するまでになったんです」(前同)