■「自分の身を削ってこの問題を解決する姿勢が全く見えない」

 この会見について意見を求められた紀藤弁護士は、

「なんか一方的に、自分たちの広報をしたいんだなと思う反面、田中会長が言いたいことっていうのは結局ですね、“自分たちに非がない”と。マスコミの報道も含めて、われわれ弁護団の活動等も含めて、基本的にヘイトスピーチなんだと。人権侵害なんだってことを言いたいがための会見だったというのがまあ全体像で理解できました」

 としたうえで、

「田中会長に本当に申し上げたいのは、なんか被害者に寄り添ってもらいたいんですよね。田中会長っていうのは 統一教会の表向きの会長ではあるんですけど、一応教団トップじゃないですか。

  教団のトップの人が、いわば“現在の信者たちが被害に遭ってる”ってことは、それはその通りかもしれませんが、それ以外にも膨大な被害者を生んでいて、その人たちにどう向き合って、この問題を解決するかを、まさに自分の身を削ってこの問題を解決する姿勢が全く見えないですよね。そこがもう本当に、この会見を聞いて、やっぱりそうなんだと思って、本当に悲しい思いでいっぱいなんですけどね」

 と批判。

■パックンも痛烈に田中会長を非難

 その後もパックンマックンパトリック・ハーラン(51)は「30分ぐらいで記者からの質問を受ける時間は一応設けられているはずなんですけど過ぎてまでずっと一方的にしゃべってるから、本人にとっての発表会と思われてるようですね」、小西美穂解説委員は(53)は「もうしびれきらしていると思うし、もういいから質疑応答させてほしいという空気はもう恐らくここで流れていると思うし、司会者の方も、やはりなんか注意してました。けども、もう、なんの気にもとめずに、今もずっと、違うモニター見ると、ずっとしゃべってらっしゃいますね」

 と、それぞれ田中会長の会見について冷ややかな意見を述べた。

■締めは紀藤弁護士の一言

 そして、最後に紀藤弁護士は統一教会の主張について「お金の相談だけじゃなくて家族被害の相談がある」「家族被害の相談は、むしろ裁判にしない方に誘導するので集計にカウントされない」と解説し、

「家族被害にほとんど触れてないんですよ。それがすごく気になる」

 と締めた。

「残念ながら本題の質疑応答に入らないまま『ミヤネ屋』が放送時間を迎えてしまいましたが、とにかく攻めの姿勢の番組作りでした。8月10日の『デイリー新潮』は“教団はミヤネ屋を相当敵視しており、あえてこの時間帯を選んできたのではないか”と報じていましたが、この会見のもようにSNSでは逆に“『ミヤネ屋』が終わるまで質疑応答をわざとやらなかったのでは”と邪推する声まで出ていましたね」(前同)

 これからも『ミヤネ屋』の報道に目が離せない――。

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