渡邊圭祐「ドラマ初主演決定」で再注目!佐藤健、菅田将暉、吉沢亮、福士蒼汰…「仮面ライダー俳優」の「スゴすぎ大出世」ランキングの画像
渡邊圭祐の公式ツイッター(@w_keisuke93)より

 9月8日スタートの深夜ドラマ『チェイサーゲーム』(テレビ東京系)の主演を、渡邊圭祐(28)が務めることが発表され、注目を集めている。同作は「ゲーム業界のリアルを描くとにかく『生々しい』お話」で、渡邊にとって本作がドラマ初主演作となる。

 渡邊は、18年放送の『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日系)で主人公(奥野壮)を“我が魔王”と慕う謎の従者ウォズ/仮面ライダーウォズとして俳優デビュー。その後、20年の『MIU404』(TBS系)や21年の『推しの王子様』(フジテレビ系)、今年の映画『鋼の錬金術師 完結編』など話題作に出続けて人気が急上昇していたが、ついにドラマに主演することになる。

「『ジオウ』時代から頭一つ抜けた存在感だったので“そのうち客演できなくなるくらい売れちゃうんだろうな”と言われていましたが、思っていた以上に早かったですね。当時から濃いビジュアル、“祝え!”“ン我が魔王”というモノマネしやすい独特のトーンや、“この本によれば……”から始まる冒頭の語り部、“分厚い本さえあれば誰でもモノマネできる”という、ちびっ子にありがたい要素などから、『ジオウ』主力メンバーでも特に高い人気を誇っていました」

 そう語るのは、00年の『クウガ』から現行の“令和ライダー”作品『リバイス』まですべてに目を通している特撮ライターのトシ氏。

「仮面ライダーでは、主演が役者デビュー作の場合はサブに経験のある役者を置くことが多いのですが、渡邊さんの堂々とした演技や立ち振る舞いなどから、彼がベテランだと思っている人は多く、事実を知って驚く人も多かった。あまりに謎が多すぎて、役者の魅力でギリギリ成立しているような独特なキャラクターでしたからね。

 中盤からは、“仕えている相手が真逆になっている並行世界の自分”という難しい1人2役もこなしていました。

 ちなみに『ジオウ』では、このところジェンダーレス男子としてドラマ方面でも絶好調な板垣李光人さん(20)も敵組織『タイムジャッカー』の一員として出演していました」

『東映特撮YouTubeチャンネル』より=以下同

■多くのスターがいる平成ライダー

 渡邊に限らず、平成以降の仮面ライダー俳優は1作目の『クウガ』主演がオダギリジョー(46)だったのを皮切りに、8作目の『電王』(07年)で佐藤健(33)、13作目の『フォーゼ』で福士蒼汰(29)と吉沢亮(28)などなど、後のスターを多く輩出してきた。

 その中で、一番の出世頭となると誰だろうか?

「主役ライダーと2号以降のライダー、『クウガ』から10作目の『ディケイド』までの平成一期と11作目の『W』から20作目の『ジオウ』までを指す“平成二期”でマーケティングから役者の方向性、劇中の立ち位置などが大きく違うので一概には言えませんが、一期主演なら『電王』の佐藤健さん、二期主演なら『W』で桐山漣さん(37)とW主演で歴代最年少16歳だった菅田将暉さん(29)がよく代表格で紹介されますね。この2作品は作品人気もかなり高いので、それも影響してるかもしれません」

『電王』は、佐藤演じる極度の不幸体質ながら“特異点”である野上良太郎が、時の運航を妨げる怪人「イマジン」と戦う物語。バイクは使うがそれ以上にメインの乗り物が「時の列車デンライナー」だったり、赤鬼のようなビジュアルの“モモタロス”を筆頭に味方イマジンが良太郎に憑依して戦ったりと、多くの見どころがあった。

現在では貫禄が付きすぎて逆に演じるのが難しい良太郎。「ウラタロス」の存在がのちに奇跡を呼ぶことになる。

「佐藤さんは17歳当時から実に演技力が高く、素の良太郎、“ヤンキーのモモタロス、ナルシストな詐欺師のウラタロス、涙もろい関西弁のキンタロス、無邪気なダンサーのリュウタロス”らを全部完璧に演じ分けていました。脚本面では声優陣とスーツアクターが作り上げた個性豊かなイマジンたちや、ギャグで中和してはいるものの“人の記憶こそが時間“を軸にしたシリアスなシナリオ、巧みな伏線回収などが好評で、21年にはNHKの番組企画における歴代全仮面ライダーの人気投票1位を獲得したこともありましたね。

 18年の映画『平成ジェネレーションズFOREVER』では、”今の年で演じたらみんなの夢を壊してしまう”という佐藤さんの要望で”現在の佐藤健”でも演じられる”ウラタロスが憑依した良太郎”という形ながら完全サプライズで久々の登場をして、ファンを喜ばせていました」

 一方、菅田の出演していた『W』はどんな作品だったのか?

「桐山さん演じる私立探偵の左翔太郎と菅田さん演じるフィリップが架空の街・風都(ふうと)を舞台に“2人で1人の仮面ライダー”として街に流通している“ガイアメモリ”で怪人化した人間と戦う物語です。

 当時からキャリアが長く演技力も安定していた桐山さんに対して、菅田さんは16歳で演技未経験。初期は棒読み気味でしたが、それが“記憶喪失だったのが徐々に人間らしい感情を取り戻していく”というキャラクター性に実にマッチしていました」

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