■渡部建と「野宿で席確保」のいわくつきファンの「蜜月関係」

 それは、甲子園球場のバックネット裏・A段73番の座席で、夏の甲子園の全試合を観戦する、ラガーシャツと蛍光色のキャップを被っていた、通称“ラガーさん”という男性との蜜月関係だという。

「ラガーさんは高校野球の名物ファンとして有名でした。ただ、甲子園周辺で野宿して誰よりも早くよい席を確保するなど、賛否両論分かれる熱いファンぶりに、“いわくつき”として捉えられている部分もありました。

 かつて、渡部が試合開始後に入場したにもかかわらず、開場前の早朝から並ばないと座れないようなバックネット裏周辺という特等席で観戦していた際、一部ではラガーさんが確保した座席を渡部に融通していたのでは……といった噂もささやかれていたんです」(前出の夕刊紙デスク)

 渡部は、2013年に後輩芸人のいけだてつや(39)やラバーガールの大水洋介(39)らと共に開いたトークイベント「高校野球大好きナイト2013~センバツ編~」にラガーさんをゲストとして呼んだり、2014年の『すぽると!』(フジテレビ系)の特別編、『ヲタスポ!』という番組でも、渡部率いる高校野球ファン軍団の一員として、ラガーさんを紹介したりと、“蜜月”とも言える関係にあった。

 だが、2016年にはバックネット裏には近畿圏の少年野球チームのメンバーを無料で招待する「ドリームシート」118席が新設され、そして2018年以降はバックネット裏は中央指定席になった。さらに、2022年からはチケット代が大きく値上げされ、バックネット裏の中央指定席は大人1枚2800円から4200円に。

「『ドリームシート』制度や、中央指定席の導入、チケット値上げの結果、ラガーさんは甲子園から実質“引退”状態になっています。8月10日配信の『NEWSポストセブン』の取材で本人が語っていますが、チケットの値上げで金銭的な面でも“バックネット裏”で観戦を続けるのが厳しくなったようです。

 ラガーさんは高野連にとって思わしくない人物だったともささやかれていますし、名物ファンとして実はけっこうな影響力を持っていた彼との、特別な贔屓も疑われた蜜月関係は、渡部にとってマイナスはあってもプラスなことはない。“多目的不倫”で地に落ちたイメージと、引退状態となったという甲子園のいわくつきファンとの濃厚蜜月関係という両面で、今後、高校野球に関わることは難しいと考えられていますね」(前同)

『週刊文春』のスキャンダルから2年2か月が経過したが、渡部の前途はまだまだ厳しそうだ。

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