ヤクルト村上宗隆も令和初の快挙目前!プロ野球スーパースター16人「三冠王争い」知られざる舞台裏【画像】歴代三冠王&“未遂選手”一覧の画像
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 戦後プロ野球史76年において、その栄誉に浴したのは7名のみ。3つの頂点を目指す究極の戦いがここに!

 ヤクルトの主砲、村上宗隆(22)の“令和初”の快挙が、現実味を帯びてきた。独走の本塁打&打点に加え、鍵を握る打率でも、他を寄せつけない“無双”状態に入りつつある。

「先のDeNAとの首位攻防3連戦でも、史上最年少の通算150号弾を含む4発9安打と大爆発。相手ベンチのライバル、佐野恵太(27)や中日の大島洋平(36)らに、2分近くの差をつける3割4分まで急上昇させた。シーズンも残りわずかなので、調子を維持できれば、三冠王も固いです」(スポーツ紙デスク)

 そこで今回は、野球選手に冠される数ある称号の中でも、最高の栄誉と言える“三冠王”をクローズアップ。長きにわたる戦後プロ野球史の中でも、わずか7人、計11度しか達成されていない快挙にまつわる舞台裏を見ていこう。

■初の快挙を成し遂げた野村克也

 1シーズン制移行後、初の快挙を成し遂げたのは、1965年の南海、野村克也。2シーズン制だった、職業野球黎明期の“巨人の4番”中島治康が初の快挙を達成した38年秋から、実に27年後のことだった。

「首位打者は一度きりでしたが、61年から8年連続の本塁打王、62年から6年連続の打点王は、ともに現在もパ・リーグ記録です。しかも同年は、かの王さんが55本を打った翌年。生前のノムさんは晩年まで“全部ワンちゃんに抜かれた”とボヤいていた。63年に52本塁打で樹立した新記録を、あっさり抜かれた悔しさも原動力にあったはずです」(スポーツライター)

■史上初!2年連続の三冠王

 そんなノムさんの“ボヤキ”もどこ吹く風で、淡々と自身の記録を積み上げていったのが、王貞治だ。73年、74年と2年連続での三冠王は当時、史上初だった。

 しかも王の場合は、64年から70年にかけて、二冠+残る一つが2位という“未遂”を、実に5度も成し遂げた末の戴冠でもあった。

「とりわけ64年は、翌年のノムさんに譲ることになった“戦後初”の称号とともに、本塁打記録も懸かっていたためメディアが殺到。王さん自身も、中日・江藤慎一に3厘差で敗れた首位打者争いは“胃がキリキリと痛んだ”と述懐しています。ちなみに、高まる世間の期待に、当の江藤は逆に発奮。翌年も首位打者に輝き、連続して快挙の阻止に成功しています」(スポーツ紙巨人担当OB)

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