■「新しい北条政子」を約束通り見せてくれた

『鎌倉殿』での政子は、従来のイメージ像とは違い、冷徹な部分もありつつも慈悲深く、根は温厚な女性。初期では自分が権力者になった自覚がなく、そのことでちょっと懲らしめる程度だったのに大事件になってしまう『亀の前事件』を起こし、狼狽してしまうという弱い部分も描いてきた。

《1年半、政子を誰よりも愛し、政子と心中する気持ちで演じさせて頂きたいと思います。“猛女”とよく例えられますが、そうではない、それだけではない魅力的な政子として視聴者の皆様の記憶に残れるよう頑張りたいですね!》(キャスト発表時のコメント)

「(政子の)チャーミングさというものが、ホン(※脚本のこと)でも描かれているんですけど、自分を通して伝わったら、“悪女” って語り継がれているイメージが変わっていくかなというのは、意識していましたね。親しみを持ったキャラクターになったらいい」(8月27日の『土曜スタジオパーク』)

 と、小池はコメントしていたが、見事な有言実行である。

■バラエティ番組でも絶え間ない活躍をする小池

「以前から役者としての活躍もめざましいものがありましたが、これで国民的人気を獲得しましたよね。もともと、グラビアアイドルとして芸能界デビューしてから、バラエティ番組を主戦場にしてきたこともあり、大物女優となった現在でも、積極的にバラエティ番組を盛り上げてくれる。テレビ局にとっては、このうえない逸材だと思いますよ。

 グラドル時代についても、全然黒歴史にする感じはなく、16年に『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演した際はオリエンタルラジオの“武勇伝”のリズムで、“巨乳デンデンデンデデン~ボイーン!”とノリノリで踊ったこともあります(笑)」(前出の女性誌記者)

 近年でも20年11月にダウンタウン松本人志(58)と中居正広(50)による『まつもtoなかい~マッチングな夜~』(フジテレビ系)で、憧れの先輩である天海祐希(55)に対して「今日、全然仕事してないから松本(人志)さんに怒られる」と発言。すると、そこから「白髪とかあります?」「おっぱいとか、まだピンクで綺麗ですか?」など際どい質問を連発。06年から現在まで『日経スペシャル カンブリア宮殿 〜村上龍の経済トークライブ〜』(テレビ東京)のサブインタビュアーや、不定期特番となった『爆笑問題の検索ちゃん』(テレビ朝日系)も降板せずに続けている。

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