■新番組MCが本命視されている芸人とは?

 かつての「お昼と言えば『いいとも!』」だった時代を知るバラエティ制作班が手掛ける新番組は、やはり『いいとも!』のような内容になるのだろうか。

「港社長のなかには、『いいとも!』のような豪華で楽しいバラエティ番組を、という意向があると見られています。しかし、そもそも『バイキング』が終了したのは坂上さんの高額ギャラがネックになったと言われていて、全局共通の話ではありますが、フジの金欠ぶりはいまだに変わっていません。後継番組の『ポップUP!』はお金がなさすぎて、自局のアナウンサー2人でMCを務めているほどですからね。

 そのため、新番組も大物をMCに迎えることはできないでしょう。新番組のMCは、勢いがあって好感度も高く、まだギャラがそれほど高くない芸人がその役割を担うと言われています。そうした条件で考えられるのは、アルコ&ピースニューヨークといったところになるのでしょうか……。まだ、フジテレビのお昼の看板を張るのはかなり早い気がしますが、そのあたりまで一気に若返りを図る可能性もあるようですね。

 そして、両組に共通するのが『ラヴィット!』に出演していることですよね」(前出のお笑いプロ関係者)

『ポップUP!』がスタートする前にも「『ラヴィット!』のような番組を目指している」という報道があったが、いよいよフジテレビが本当に“ラヴィット!的”な番組を放送することになるのかもしれない。

「『ラヴィット!』は朝8時スタートながらテレビ各局が重視している13~49歳のコア視聴率が他のワイドショーよりも取れており、8月26日の放送では『スッキリ』(日本テレビ系)を抜き、『ラヴィット!』が20~34歳の女性の個人視聴率がNHKを含む全局中1位を記録したほど。番組の内容や出演者の言動が毎日のようにネットニュースで取り上げられるなど、話題性も抜群ですからね。

 フジの新番組は『いいとも!』を目指しつつも、現実的には『ラヴィット!』のような番組になるのではとささやかれていますが、実際、『ラヴィット!』に出演している芸人をメインで使っていくことになるのではないか、とも言われているんです。昼に放送されている『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)に出演していたら、さすがに真裏のフジテレビの番組に出ることはできませんが、“『ラヴィット!』に出ているのでフジの昼には出られません”とはならなそうですからね。

 地理的にもTBSのある赤坂からフジのお台場までは時間内に移動可能ですし、“フジは『ラヴィット!』からの大強奪計画をやるつもりでは”と芸能関係者の間ではささやかれています」(前同)

■「ラヴィット!芸人」を根こそぎ強奪?

『ラヴィット!』のレギュラー陣を見てみると、ニューヨークやアルコ&ピースをはじめ、ミキアインシュタイン見取り図東京ホテイソンEXIT宮下草薙など、たしかにギャラはそれほど高くないものの、人気と実力を兼ね備えた若手芸人がそろっている。

「“強奪計画”だとも言われますが、現実的には勢いがあって知名度もあってギャラが安い芸人というのはそれほどいるわけではなく、どうしても“被り”が出てくるわけです。そのため、『ラヴィット!』出演者との被りが生じてしまうのではないでしょうか。逆に言えば、『ラヴィット!』がいち早く、そうした良いキャスティングができていたということですよね。

 ただ、それだけにとどまらない可能性もあります。フジの新番組は“Snow Manも狙っているのでは”とまでささやかれていますね。それを感じさせるのが、先にあった『ラフ&ミュージック』ですよね」(民放キー局ディレクター)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4