「一発撮りで、音楽と向き合う。」をコンセプトにしたYouTubeの人気企画『THE FAST TAKE』に、KinKi Kidsの堂本剛(43)がソロプロジェクト「ENDRECHERI(エンドリケリー)」として参加。9月16日に動画が投稿され、大いに注目を集めている。
披露したのは、剛が02年にソロのシンガーソングライターとしてデビューした曲でもある『街』。《故郷から新しい土地へと向かう自分を想い、新しい土地から故郷の自分を想う、どこかSFのような感覚すらある、生まれた街と育った街とが共鳴し合うストレートなロックバラード曲》と紹介されている。
剛は、シンプルな白のTシャツとデニムのスタイルで登場。ペットボトルの水を一口飲み、ヘッドホンをしたのちに、何も言葉を発することなく、伴奏者にうなずくと歌唱をスタート。約7分間にわたって『街』を歌い上げた。
コメント欄は、
《剛くんの声は唯一無二だと思う》《歌前に発声練習などする歌手が多い中、すっと入ってきてすっと歌に入るのがめちゃくちゃかっこいい。》《難聴になってからレコーディングに5倍時間かかるとか、合ってると思って歌ってても半音ズレてるとか言ってたのにこれに挑戦してることがもうかっこいい》
と大盛況。再生数は23日8時の時点で、469万回以上を記録している。
■実に意味深な選曲である
「配信音楽特番などでなく、一般メディアで『街』を単独歌唱するのは13年以来約9年ぶりだといいます。20周年という節目の年だからこそのチョイスなのかもしれませんが、同時に当時のこの曲がもたらした当時の因縁についてを思い出す人もいるでしょうね」(音楽ライター=以下同)
『街』は“アイドルの堂本剛”からの大きな転換期となった曲として知られている。剛はこの曲について、13年の対談番組『吉田拓郎 YOKOSO』(NHKBSプレミアム)で、吉田拓郎(76)を相手にコメント。剛と拓郎は、96年から01年まで『LOVE LOVEあいしてる』(フジテレビ系)で、年の離れた親友のような関係性を築いたことで有名だけに、剛も率直に語っている。
「偶像は嫌だなというか。現実味を帯びたアイドルになれたらいいな」
という思いから『街』を歌った結果、
「女の子がおそらく減ったんですね、すごく。でも、本当の自分をさらけ出して嫌いになられたんならしゃーないじゃないですか」
と回想。