9月25日にさいたまスーパーアリーナで開催された格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN」での、プロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー・ジュニア選手(45)と総合格闘家・朝倉未来選手(30)の試合前の花束贈呈役を務めた「ごぼうの党」代表・奥野卓志氏の行動に批判が殺到している。
奥野氏は試合前のセレモニーで、メイウェザー選手に手渡すはずだった花束を彼の目の前でリングに投げ捨てた。この仕打ちに対して、メイウェザー選手は動揺することなく、落ち着いた様子でグローブをはめたまま両手で花束を拾い上げ、セコンドに渡している。
この試合の後、RIZINの榊原信行CEOはリングに上がり、奥野氏の行動について「本当に品性下劣な男をこのリングに上げたことを、この場を借りてお詫びしたいと思います。すみませんでした」と謝罪した。
SNSには「あれは、日本人として恥ずかしいし日本の恥晒しだし侮辱行為になります。メイウェザーが、器が大きかったから良かったですけどね」「良い試合だったのに、花束を投げた事により全てが台無しになったね メイウェザーは対応もレジェンドだったし更に格が上がった」と奥野氏に批判が殺到した一方、メイウェザー選手を賞賛する声も多数寄せられた。
ボクシングの世界バンタム級3団体統一王者である井上尚弥選手(29)は「エキシどうこうではなく、捨てられた花束を拾ったメイウェザーがカッコよ過ぎた。俺なら確実に拾わん。メイウェザーに謝罪したい気持ちになったのは俺だけじゃないはず」とツイート。対戦した朝倉未来選手の弟で総合格闘家の朝倉海選手(28)も「花束捨てたのはやめてほしかった、、」と嘆くなど、格闘技関係者からも批判が寄せられている。
■「非礼には非礼、無礼には無礼でやっただけ」
9月26日配信の『東スポWeb』の直撃取材に応じた奥野氏は「対戦相手へのリスペクトがない。ずっとメイウェザーにはいい印象がなく、5億とか10億払って、将来ある日本の選手がダシに使われているような気がしていて、疑問を感じていた」などとメイウェザー選手は金に汚いと話し、「誰も文句を言えない以上、やり返すじゃないが、非礼には非礼、無礼には無礼でやっただけ」と花束を投げ捨てた理由を明かした。
「メイウェザーが“商売人”なのは間違いないでしょう。奥野氏は東スポの取材にメイウェザーとのお金絡みの話をさまざましていて、両者の間ではいろいろなことがあったようですね……。
そんな奥野氏が代表を務めるごぼうの党といえば、山田孝之(38)、山下智久(37)、ONE OK ROCKのTaka(34)などの著名人が参院選前に支持を表明し、話題を集めました。ただ、今回の奥野氏の行ないには“身内”からも非難が出ています」(夕刊紙記者)